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体操女子 宮田笙子のパリ五輪代表辞退“4人で戦う”影響は?…苦手種目も演技せざるを得ない状況に

2024年7月19日 15:32
体操女子 宮田笙子のパリ五輪代表辞退“4人で戦う”影響は?…苦手種目も演技せざるを得ない状況に
体操女子日本・パリ五輪代表(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
日本体操協会は19日、宮田笙子選手のパリ五輪代表辞退を発表しました。

協会は、宮田選手本人に聞き取り調査を行い、6月末から7月にかけてプライベートの場での1度の喫煙行為、同時期にナショナルトレーニングセンターのアスリートビレッジの居室内で飲酒行為を確認。これにより、JOC国際総合競技大会派遣規定、日本代表選手・役員の行動規範への違反のため、パリ五輪への出場辞退となったということです。

■4人での戦い…団体戦への影響は?

パリ五輪の団体戦は、予選で各種目4人が演技をし、上位3人の得点の合計。決勝は各種目3人が演技し、その3人の得点の合計が団体得点となります。

今回、協会により補欠の繰り上げは行われず、4人で団体戦を戦うことが発表されましたが、宮田選手がチームを離脱すると、団体戦にはどのような影響が出てくるのでしょうか。

まず、女子団体チームの選考基準を見ると、
①:国内選考会の個人総合上位4位
②:①との組み合わせで最も団体点が高くなる1人
となっており、宮田選手は①の最上位として選出されました。

②で選出された牛奥小羽選手は、跳馬のスペシャリストとして選出されましたが、NHK杯の個人総合では9位。段違い平行棒などの他の3種目については、国内最終戦の得点を見ると、宮田選手と合計で「2.6点差」。落下の減点が1点となる体操にとって、この差は非常に大きいと言えます。

予選では4人の演技が求められるため、通常では5人のうち苦手としている選手を避けてエントリー策を練りますが、今回の場合4人全員が全種目を行う戦いを強いられ、苦手種目でも演技せざるを得ない状況が生まれます。

パリ五輪の体操団体では予選8位までが団体決勝に進めますが、2023年の世界選手権では予選も決勝も8位の結果。離脱により得点が下がれば、60年ぶりの団体メダルはおろか、決勝進出すらも危うい状況に立たされています。

天性の脚力で日本女子体操界の重要なピースとして期待がかかっていた宮田選手ですが、その離脱の影響は大きそうです。

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