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1区は“出遅れ厳禁” 優勝校の過去10大会“最大差は47秒” 区間賞の総合優勝は1度だけ

2025年1月1日 11:00
1区は“出遅れ厳禁” 優勝校の過去10大会“最大差は47秒” 区間賞の総合優勝は1度だけ
(写真:日刊スポーツ/アフロ)
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路)

2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝。箱根路のスタートを告げる1区では、出遅れることで優勝から大きく遠ざかるデータが最近では示されています。

過去10大会(第91回~第100回)を振り返り、区間賞を記録した選手と、総合優勝校の1区を走った選手のタイムを比較。

最もタイム差が大きかったのは、駒澤大が13年ぶり7度目の総合優勝を飾った第97回大会。駒澤大の1区を任された当時1年生の白鳥哲汰選手は、区間15位(1時間03分47秒)。区間賞を獲得した法政大学(1時間03分00秒)とは“47秒差”をつけられました。

しかし、その後巻き返しを狙った駒澤大は、2区田澤廉選手や5区鈴木芽吹選手ら有力ランナーが粘りの走りを見せ往路3位。復路では、6区花崎悠紀選手と10区石川拓慎選手がともに区間賞を獲得するなど、復路2位につけて総合優勝を飾りました。

一方で過去10大会で1区区間賞を受賞した大学から総合優勝に輝いたのは第92回大会の青山学院大の1度だけ。

1区を任された久保田和真選手(当時4年生)が、1時間01分22秒(歴代9位)で2位に22秒差をつけ区間賞を獲得し首位。この大会、全中継所を首位で通過し青山学院大は10区間のうち6区間で区間賞を受賞する圧倒的なチーム力を発揮し、2年連続の総合優勝。その後箱根駅伝4連覇を成し遂げるチームの黄金期を築きました。

過去10大会では、1区で1分以上の差をつけられると優勝確率は0%。2位以下はいかにトップとの差をつけられずにタスキを渡せるかが重要となっています。

【総合優勝校の1区記録及び区間賞とのタイム差(過去10回大会)】
91回 青山学院大 1時間02分01秒(区間2位)トップと1秒差
92回 青山学院大 1時間01分22秒(区間1位)トップ
93回 青山学院大 1時間04分00秒(区間4位)トップと4秒差
94回 青山学院大 1時間02分41秒(区間5位)トップと25秒差
95回 東海大 1時間02分43秒(区間6位)トップと8秒差
96回 青山学院大 1時間01分31秒(区間7位) トップと18秒差
97回 駒澤大 1時間03分47秒(区間15位)トップと47秒差
98回 青山学院大 1時間01分25秒(区間5位)トップと45秒差
99回 駒澤大 1時間02分53秒(区間2位)トップと9秒差
100回 青山学院大 1時間01分37秒(区間9位)トップと35秒差
最終更新日:2025年1月1日 11:00