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【パ・リーグ】“延長12回”で救援陣が勝敗のカギに?新庄ビッグボスの日本ハムは救援陣武器か

2022年3月22日 19:34
【パ・リーグ】“延長12回”で救援陣が勝敗のカギに?新庄ビッグボスの日本ハムは救援陣武器か
今シーズンリリーフとして活躍が期待されるパ・リーグの投手たち (上段左から楽天・松井裕樹投手、ソフトバンク・又吉克樹投手、日本ハム・北山亘基投手、下段左からロッテ・益田直也投手【(c)千葉ロッテマリーンズ】、オリックス・平野佳寿投手、西武・平良海馬投手)
今月25日(金)のプロ野球開幕まであと3日。

昨シーズンは9回打ちきりだったリーグ戦は、今シーズン3年ぶりに“延長12回”制で実施されます。これによりリリーフ陣の層の厚さが、よりチーム勝敗に直結するシーズンになると見られます。

昨シーズンのパ・リーグ6球団のチーム救援防御率は下記の通りです。

①楽天2.75
②ソフトバンク3.11
③日本ハム3.14
④ロッテ3.24
⑤オリックス3.33
⑥西武3.59

昨シーズン、リリーフ防御率がトップだったのは楽天でした。
守護神・松井裕樹投手は24セーブとリーグ5位ながらも防御率は0.63と圧倒的。63登板の宋家豪投手、58登板の安樂智大投手、54登板の酒居知史投手と、チーム内登板数TOP3の3投手の防御率が2点台前半と、リリーフ防御率は12球団トップでした。オープン戦のチーム防御率(先発も含む)も2.09と12球団トップで、自慢の投手陣を武器に優勝を狙います。

昨シーズンリリーフ防御率2位だったのは、4年連続日本一から4位に沈んだソフトバンク。守護神・森唯斗投手の防御率が4.03と振るわず、防御率1.15の好成績を残したモイネロ投手もシーズン中盤に離脱するなど苦しい中でも、その厚い選手層でリリーフ防御率を残しました。FAで加入した又吉克樹投手が加入し、2年ぶりの日本一を狙います。

昨シーズンリリーフ防御率3位だったのは、新庄剛志ビッグボスが就任した日本ハム。守護神・杉浦稔大投手の他にも、右の玉井大翔投手、B.ロドリゲス投手、左の堀瑞輝投手、宮西尚生投手と、50試合前後に登板し防御率3.00前後の成績を残した投手が多く、安定のリリーフ陣となりました。今シーズンは上記に加えてオープン戦5試合で防御率0.00、奪三振率19.50と圧倒的な成績を残したドラフト8位ルーキー・北山亘基投手(22=京都産業大)が守護神候補にあげられており、台風の目になるかもしれません。

昨シーズンリリーフ防御率4位だったのはロッテ。球団新記録の38セーブをあげセーブ王に輝いた守護神・益田直也投手は今年も守護神として期待されますが、昨シーズン67登板の勤続疲労がやや不安。54登板で防御率1.26の佐々木千隼投手、38登板で防御率2.72の唐川侑己投手が開幕に間に合うか微妙と、今シーズンはリリーフ陣に不安が残ります。代役の新加入・ゲレーロ投手はオープン戦で159キロを記録するなど、期待がかかります。

昨シーズンリリーフ防御率5位だったのは、25年ぶりのリーグ優勝を達成したオリックス。15年ぶりの“投手五冠”や沢村賞を受賞した山本由伸投手や新人王・宮城大弥投手がけん引した先発投手陣の防御率はリーグトップでしたが、リリーフ防御率は振るいませんでした。守護神・平野佳寿投手は38歳、チーム2位・49登板のヒギンス投手は退団と、連覇のためにはリリーフの整備が急務になりそうです。

昨シーズンリリーフ防御率6位だったのは西武。プロ野球新記録の39試合連続無失点をマークした平良海馬投手は62登板で防御率0.90と圧倒的な成績を残しましたが、右足首の手術の影響などでオープン戦の登板はなし。チーム2位・61登板のギャレット投手が退団するなど、今シーズンもリリーフ陣で苦しむ可能性が高そうです。

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