【セ・リーグ】“延長12回”で救援陣が勝敗のカギに?阪神の新守護神候補は
(上段左から中日・R.マルティネス投手、ヤクルト・清水昇投手、巨人・大勢投手、下段左から広島・栗林良吏投手、阪神・ケラー投手【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】、DeNA・三嶋一輝投手【(c)YDB】)
今月25日(金)のプロ野球開幕まであと3日。
昨シーズンは9回打ちきりだったリーグ戦は、今シーズン3年ぶりに“延長12回”制で実施されます。これによりリリーフ陣の層の厚さが、よりチーム勝敗に直結するシーズンになると見られます。
昨シーズンのセ・リーグ6球団のチーム救援防御率は下記の通りです。
①中日 2.92
②ヤクルト 3.25
③巨人 3.49
④広島 3.50
⑤阪神 3.83
⑥DeNA 3.89
昨シーズン、リリーフ陣が最も充実していたと言えるのは中日でした。
チーム最多登板の又吉克樹投手がFAでソフトバンクに移籍しましたが、人的補償で獲得した岩嵜翔投手の“勝利の方程式”入りは確実。2020年シーズンに“大福丸”として勝利の方程式を担った祖父江大輔投手、福敬登投手(“丸”はR.マルティネス投手)も昨シーズン50試合以上に登板し安定した成績を残しているため、今シーズンもリリーフ陣はセ・リーグ屈指と言えるでしょう。
昨シーズンリリーフ防御率2位だったのは、20年ぶり日本一に輝いたヤクルト。シーズン序盤は石山泰稚投手が守護神を務めるも、不調によりマクガフ投手を守護神に配置転換。日本記録となるシーズン50ホールドを記録した清水昇投手と共に“勝利の方程式”を形成しました。一方で昨シーズン、清水投手がリーグ最多の72試合、マクガフ投手が2位タイの66試合に登板しているため、勤続疲労が不安視されます。
昨シーズンリリーフ防御率3位の巨人は、昨シーズン32試合連続無失点の外国人記録を樹立したビエイラ投手がコンディション不良で2軍スタートが濃厚。昨シーズン58登板の中川皓太投手も2軍スタート濃厚と、昨シーズンの救援陣を支えた2人に不安が残ります。ドラフト1位ルーキー・大勢投手(22=関西国際大)に守護神としての期待がかかります。
昨シーズンリリーフ防御率4位の広島は、防御率0.86、37セーブをあげ新人王に輝いた栗林良吏投手が“2年目のジンクス”をはねのける活躍に期待がかかります。他にも森浦大輔投手、島内颯太郎投手ら若手がリリーフ陣を支えました。昨シーズン55登板以上の投手が1人もいないため、リリーフ陣の勤続疲労は最も少ないと言えるかもしれません。
昨シーズンリリーフ防御率5位の阪神は、42セーブをあげセーブ王に輝いたスアレス投手がパドレスに移籍したため、大きな穴が。新外国人のケラー投手に新守護神として期待がかかります。
昨シーズンリリーフ防御率最下位のDeNAは、先発陣の防御率も最下位。先発・リリーフにかかわらず投手陣の立て直しが急務です。昨シーズン、守護神を務めた三嶋一輝投手も防御率が4点台と、満足いく成績は残せていません。それでもオープン戦のチーム防御率は12球団のうち5位と、回復の兆しを見せています。
昨シーズンは9回打ちきりだったリーグ戦は、今シーズン3年ぶりに“延長12回”制で実施されます。これによりリリーフ陣の層の厚さが、よりチーム勝敗に直結するシーズンになると見られます。
昨シーズンのセ・リーグ6球団のチーム救援防御率は下記の通りです。
①中日 2.92
②ヤクルト 3.25
③巨人 3.49
④広島 3.50
⑤阪神 3.83
⑥DeNA 3.89
昨シーズン、リリーフ陣が最も充実していたと言えるのは中日でした。
チーム最多登板の又吉克樹投手がFAでソフトバンクに移籍しましたが、人的補償で獲得した岩嵜翔投手の“勝利の方程式”入りは確実。2020年シーズンに“大福丸”として勝利の方程式を担った祖父江大輔投手、福敬登投手(“丸”はR.マルティネス投手)も昨シーズン50試合以上に登板し安定した成績を残しているため、今シーズンもリリーフ陣はセ・リーグ屈指と言えるでしょう。
昨シーズンリリーフ防御率2位だったのは、20年ぶり日本一に輝いたヤクルト。シーズン序盤は石山泰稚投手が守護神を務めるも、不調によりマクガフ投手を守護神に配置転換。日本記録となるシーズン50ホールドを記録した清水昇投手と共に“勝利の方程式”を形成しました。一方で昨シーズン、清水投手がリーグ最多の72試合、マクガフ投手が2位タイの66試合に登板しているため、勤続疲労が不安視されます。
昨シーズンリリーフ防御率3位の巨人は、昨シーズン32試合連続無失点の外国人記録を樹立したビエイラ投手がコンディション不良で2軍スタートが濃厚。昨シーズン58登板の中川皓太投手も2軍スタート濃厚と、昨シーズンの救援陣を支えた2人に不安が残ります。ドラフト1位ルーキー・大勢投手(22=関西国際大)に守護神としての期待がかかります。
昨シーズンリリーフ防御率4位の広島は、防御率0.86、37セーブをあげ新人王に輝いた栗林良吏投手が“2年目のジンクス”をはねのける活躍に期待がかかります。他にも森浦大輔投手、島内颯太郎投手ら若手がリリーフ陣を支えました。昨シーズン55登板以上の投手が1人もいないため、リリーフ陣の勤続疲労は最も少ないと言えるかもしれません。
昨シーズンリリーフ防御率5位の阪神は、42セーブをあげセーブ王に輝いたスアレス投手がパドレスに移籍したため、大きな穴が。新外国人のケラー投手に新守護神として期待がかかります。
昨シーズンリリーフ防御率最下位のDeNAは、先発陣の防御率も最下位。先発・リリーフにかかわらず投手陣の立て直しが急務です。昨シーズン、守護神を務めた三嶋一輝投手も防御率が4点台と、満足いく成績は残せていません。それでもオープン戦のチーム防御率は12球団のうち5位と、回復の兆しを見せています。