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【夏の甲子園】夏は初出場の明秀日立が“攻めの継投” 押し出しで1点も後続を断ち切る

2022年8月10日 18:32
【夏の甲子園】夏は初出場の明秀日立が“攻めの継投” 押し出しで1点も後続を断ち切る
明秀日立のキャプテン石川ケニー選手(写真:日刊スポーツ/アフロ)
◇第104回全国高等学校野球選手権大会第5日第3試合 明秀日立(茨城)2-1鹿児島実(鹿児島)(10日、甲子園球場)

夏の甲子園初出場となる茨城・明秀日立は、夏だけで20回の出場を誇る鹿児島・鹿児島実と対戦しました。

明秀日立の先発は石川ケニー選手。1回、2回を無失点に抑えるも、3回に3つの四球でツーアウトながら満塁のピンチを迎えます。そして、3ボール1ストライクのタイミングで明秀日立は背番号1の猪俣駿太選手に交代する攻めの継投。この打者へは押し出しの四球を与え、1点を奪われますが、その後、乱れることなく、後続を抑え最少失点で防ぎます。

明秀日立はそのウラの攻撃でツーアウト1塁で石川選手が鋭い打球を左中間に放ち、場内が沸き上がります。しかし、ここは鹿児島実のセンター筏伸之助選手がダイビングキャッチ。抜ければ1点の場面でしたが、好守に阻まれ、ため息が漏れます。

6回まで鹿児島実の赤崎智哉選手に3安打に抑えられていた明秀日立は、7回に仕掛けます。代打として高橋遼選手を起用すると、レフト前ヒットで出塁。その高橋選手に代走として緑川貴香選手を起用。続く伊藤和也選手がライト前ヒットを放つと、緑川選手はライトのファンブルを見逃さず、一気にホームへ。積極的な選手起用をきっかけに同点に追いつきます。

続く8回にも相手のミスで1点を奪い逆転。3回途中からマウンドに上がった猪俣選手が、9回の鹿児島実の反撃をしのぎ、明秀日立は夏の甲子園初勝利をあげました。

3回途中から緊急登板となった猪俣選手は「いつでもいける準備をしていました」とコメント。6回1/3を無失点と勝利を呼び寄せるロングリリーフに「しっかり粘りのある自分の投球ができました」と笑顔を見せました。

明秀日立の3回戦は第10日第1試合。準々決勝進出を懸け、仙台育英(宮城)ー鳥取商(鳥取)の勝者と対戦します。
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