FIBAバスケアジアカップは12日に開幕 NBA去就不明の渡邊雄太も参加 ”若い選手を引っ張っていく”と意気込み
◇FIBAアジアカップ(12日~24日 インドネシア・ジャカルタ)
トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)体制になってから、初めての代表チーム参加となった渡邊雄太選手。開幕を前にオンラインでのメディア対応を行いました。
NBAのシーズンが終わり、自身の次のシーズンの去就が決まっていませんが、日の丸を背負って戦うことを決めた理由や自身のチーム内での役割について語りました。
▽以下、渡邊選手の主な一問一答
――アジアカップ参戦を決めた思いと、このチームでの役割をどう考えていますか?
時間があれば、今年の夏も代表選手として活動したいって気持ちが強かったので、タイミングは自分にとっても良いタイミングだったんじゃないかなというふうに思ったのが一番です。
役割は、リーダーとして、また国際大会に今まで何度か経験している者として、若い選手が多いので、今までの経験だったりとか、学んできたものっていうのを伝えていくっていうのはすごく僕の大きな役割になってくるんじゃないかなっていうふうに思っています。
――東京五輪のメンバーと比べて若い選手が多いが、現在の日本代表のイメージはありますか?
本当にかなり若い選手が増えてきた中で、ヘッドコーチも変わったんで、今までとは全然バスケットの内容も違います。
かなり変化があるので、自分自身もそこにアジャストしないといけないなというふうには思っているんですけど、コーチがやりたいバスケットっていうのをしっかり理解することが大事かなというふうに思っています。
――アジアで勝ち抜くカギは?
日本のまだまだなところは、練習からの質というか強度の高さっていうのはずっと思っている。アメリカに行って日本の練習の甘さっていうのを痛感した部分もあるんですけど、僕が練習から先頭に立って、しっかり激しくやることによって、試合のための準備を練習でしっかりしとくというか。
国際大会というのはフィジカルも相当強いですし、日本ではなかなかない高さも体験しなきゃいけない中で、準備がしっかりできていないと悲惨な結果になってしまうと思うので、その準備っていうのを練習からしっかりやっていけたらなと思います。
――ホーバスHCの印象と自分のプレースタイルとの相性についてはどう考えていますか?
彼のバスケスタイルはいわゆる近代バスケというか、なるべくミドルレンジというかペイント(エリア)外の2ポイントは打たないようにして、エリア内のシュートか3ポイントかという感じ。スモールラインアップで、そういうのをクリエイトしていくのが、彼のスタイルかと。
僕はそういうスタイルは好きですし、自分自身にもあっていると思うので、そんなにアジャストする時間はかからないかなと思っています。
――今までと違うバスケと変わったと話していたが?
もちろんHCが変わるとスタイル変わるのはどこにいても当たり前。
トムのバスケはすごく展開も速くして、しっかり走らないといけない中で、日本が勝つためにはやっていかないといけないと思っているので、彼のことを信じてやっていきたいなと思います。
――ホーバスHCになってからメンバーが変わった。中国、オーストラリアに差をつけられたが、どう感じましたか?
まだ経験不足の選手はたくさんいるので、そこを言い訳にはしてはいけないけど、彼らを責めるというか、それは違うんじゃないかなと思っている。
僕も経験不足の時はああいうことになってしまったこともあったし、これからの選手が多い中で、そういう選手を僕が引っ張っていく、というのが自分の役割だと思っている。僕も「はじめまして」の選手が半分以上で。彼らのプレーを学んでいる。今回のアジアカップとか、今後も自分がしっかりリーダーになって自分が経験したことを伝えていければなど思います。
――今のチームの強みは?
身長はそんなにないというか、インサイド、高さでいうと負けているけど、その分展開の速さとか運動量は日本の追求する部分。そこが徹底できるかできないかで勝敗は大きく関わってくると思う。そこができれば、日本の強み、勝ちにつながっていくと思うので、そこはしっかりと全員でやっていけたらなと思います。
――河村勇輝選手や、富永啓生選手については?
彼らもまだまだ国際大会でいうと経験不足で。いろんなことを吸収して学んでいくと思うので、彼らの今後が楽しみです。
――アジアカップでの目標は?
若い選手が多いからといって、経験だけで終わらせるつもりはないんで。勝ちに行きますし、それは全員思ってる。最初に合流したときにHCに言われたのは予選ラウンド3戦を勝って、1位で通過すると。そこの3つを集中してかって、全勝できたらなと思っています。