【エックスゲームズ】「一日の食事はマヨネーズパンのみ」アメリカで夢をつかんだモトクロス東野貴行
父親の影響で7歳の時にバイクのレース競技を始めた東野選手。その後、フリースタイル競技と出会いプロとして日本で活動していました。
しかし、貯金もなくなり、決して楽ではない競技生活を送っていたところ、知人から、その後を変えるきっかけをもらったといいます。
■夢のため覚悟の渡米 節約し3か月後にはガリガリに
「自分の夢はアメリカでエックスゲームズに出場することですと話したら、『車や彼女や保険など日本で整理できるものを整理して、日本に帰れない状況を作って、それでもアメリカに行ける根性があるんだったら、3か月行ってこい』といわれました。英語は、YesかNoくらいしか知らなかったし、ローマ字が英語だと思っていたくらいでした」
それでも、夢のためにアメリカへ行くことを決めた東野選手は、支援を受け、およそ60万円の現金を持ちアメリカに渡りました。
バイクのタイヤやガソリン代、そして家賃や生活費などを考えると、節約できるものは1つだけだったといいます。
「節約できるのは食費だけでしたね。食べなければ良いと。1日に1食。食パンにマヨネーズをつけて食べるだけでした。3か月後、日本に帰った時はガリガリになっていましたね(笑)」
そういった生活を続けられたのも夢であったエックスゲームズ出場のためだといいます。
東野「エックスゲームズは、世界最高の大会です。僕たちアクションスポーツの選手からしたらオリンピックのような、誇りがあるとても大きい大会。出場者のレベルは世界一で、他の大会とは出場者の迫力や気合いも違いますね」
■「信じられなかった」初めてのエックスゲームズ金メダル
危険と隣り合わせの競技で大きなケガなどにも見舞われながら、アメリカで徐々に結果を出していった東野選手は、2012年ついにエックスゲームズで金メダルを獲得しました。
東野「信じられなかったですね、勝てたことが。翌朝、目が覚めたときにも、本当か金メダルを確認しました。それを夢に生きてきたエックスゲームズの金メダルを求めてアメリカに渡っていたので達成感というか、求めていたところにいられたのが、自信にもなりましたし、いまだに信じられないです」
東野選手が今回出場するのは、モトエックスのベストトリック。空中で1回転したり、バイクから手を離したりと、どれだけのトリックを出せるか大技を競います。
東野「今の選手たちのレベルはすごいです。命がけで人間業じゃない人ばかりです。自分のできることを精一杯やって、表彰台をめざして頑張りたいですね」
アメリカで夢を掴んだ東野選手、今度は母国日本での表彰台をめざして、千葉の空を華麗に舞います。
【エックスゲームズCHIBA2023】
<初日/5月12日(金)>
深夜2時59分 日本テレビ(関東地区)
<2日目/5月13日(土)>
ひる12時 BS日テレ
深夜2時30分 日本テレビ(関東地区)
<最終日/5月14日(日)>
ごご3時 日本テレビ(関東地区)+TVer
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