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【箱根駅伝】伝統の中央大学「次の100年へ、最初の優勝を」 エース吉居大和「2区で区間新記録」

2023年12月17日 10:10
【箱根駅伝】伝統の中央大学「次の100年へ、最初の優勝を」 エース吉居大和「2区で区間新記録」
中央大学・兄の吉居大和選手(4年・右)と弟の駿恭選手(2年・左)
◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走 中央大学陸上競技部長距離ブロック共同取材(15日)

来年1月2日・3日に行われる第100回箱根駅伝を前に、前回大会総合2位の中央大学のエントリーメンバーらが抱負を語りました。

冒頭、藤原正和駅伝監督は、「総合優勝ということを1年間掲げてやって参りましたので、そこはぶらさずにしっかりと目指していきたい」と力強くコメント。

理想の展開について問われると、「往路で勝って、復路も勝つというのが理想ではあるが、おそらく今回は往路が混戦、5区まで競ってくるのではないか。3区あたりまでは混戦でくると予想しているので、4区でアドバンテージを得たい」と答えました。

「山(5区)は経験者の阿部と新人のどちらかを起用しようと考えている。下り(6区)に関しても計算は立っているので、残りの7区~10区をいかに並べて、ストロングポイントをどの区間で作れるかが重要。他大学の動向含めて、復路は大きな勝負の場になる」と考えを明かしています。

箱根駅伝100回の歴史のなかで、最多出場96回、最多優勝14回を誇る中央大学。

藤原監督は、「今回で97回目の出場。伝統校ではあるが、新しい中大をつくろうと思って、この8年間やってきた。次の100年に向けての最初の優勝という考えをずっと持って、この1年はやってきた」とした上で、「伝統というものが重荷にならないように、“中央大学だから”ではなく、“今のチームだから”達成できることを目標にやらせてあげたい。伝統校であり、一番重い歴史を背負っている大学ではあるが、そこを学生たちに一緒に背負ってもらおうと思ったことは全くない。それよりも新しい中大、次の100年に向けての最初の優勝というところを特に意識してやってきた」と心の内を語りました。
現在の4年生は入学したときから、この第100回大会での優勝を目標に掲げてきた世代。

28年ぶりの優勝へ。前回大会、花の2区で激戦を演じ、区間賞を獲得したエースの吉居大和選手(4年)は、「(前回)エース区間の2区で区間賞をとれて自信になった。エース区間をもう一度走りたい。区間新記録をねらっていきたい」と力強くコメントしました。

今年の出雲駅伝は出走がかなわず、全日本大学駅伝では区間11位に沈んだものの、11月の八王子ロングディスタンスでは、10000mで28分1秒02の自己ベストマーク。現在の状態について、「2年、3年と箱根駅伝でしっかり走れてきて、どういう流れでやっていけば自分の調子が上がっていくかある程度理解しているつもり。この時期に関して言えば、100点の状態」と、区間新記録へ自信をのぞかせました。

11日に行われた「箱根駅伝監督トークバトル」では、藤原監督が兄・大和選手と弟・駿恭選手(2年)“兄弟襷(たすき)リレー”の可能性を示唆。兄・大和選手は「兄弟リレーはできればしたいという気持ちはあるが、チームがいい結果を出せる区間配置を優先してもらうことが一番。隣の区間になったらうれしいという気持ちもあるが、まずは自分の力を出し切ることに集中したい」とあくまでチームが第一。弟・駿恭選手も「兄弟リレーをしたいという気持ちはあるが、優勝を狙う上で自分が任された区間を走ることが一番大切だと思うので、自分のやるべきことをやろうという気持ちしかない」と意気込みました。

【中央大学 エントリー選手】
◆4年
園木大斗、中野翔太、湯浅仁、吉居大和
◆3年
阿部陽樹、浦田優斗、山平怜生
◆2年
伊東夢翔、白川陽大、溜池一太、吉居駿恭、吉中祐太
◆1年
佐藤蓮、柴田大地、本間颯、山﨑草太

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