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【車いすテニス】小田凱人&三木拓也が初ペアでスーパーシリーズ初制覇 息の合ったプレーで逆転勝利

2023年4月22日 21:10
【車いすテニス】小田凱人&三木拓也が初ペアでスーパーシリーズ初制覇 息の合ったプレーで逆転勝利
左から小田凱人選手、三木拓也選手
◇天皇杯・皇后杯 第39回飯塚国際車いすテニス大会 (18~23日、福岡県・いいづかスポーツ・リゾートテニスコート/県営筑豊緑地テニスコート)

この大会はテニスの4大大会・グランドスラムに次ぐグレードのスーパーシリーズに位置づけられる国際大会で、16の国と地域から80名の選手が参加しました。

この日は男子メイン ダブルス決勝には小田凱人選手・三木拓也選手ペアが登場しました。

小田選手は昨年、車いすテニスの年間王者を決めるNECマスターズを制した、シングルス世界ランク2位の16歳。

三木選手はロンドン・リオデジャネイロ・東京と、パラリンピックに3大会連続で出場している、シングルス世界ランク5位の33歳。

2倍以上年の離れた2人は今回初めてペアを組み、決勝まで勝ち上がってきました。

試合は相手のマイケル選手とルベン選手のオランダペアのペースで進み、小田・三木ペアは、第1セットを6-2で取られ、続く第2セットも6-5と、あと1ゲーム失うと負けという窮地に立たされます。

しかしそこから、小田選手の力強いストロークと、三木選手のコースを突いた正確なショットが次々と決まり、2時間20分の激闘のすえ、小田・三木ペアが逆転勝利で優勝に輝きました。

試合後、小田選手は「初めてのダブルスタイトルを日本で、日本人ペアで飾れたのがすごくうれしい。忘れない思い出になった」と喜びを語りました。

三木選手と初めてペアを組んで挑んだ大会でしたが「試合ごとに息があって良くなった。ペアの相手に合わせるという技術は僕の中にはまだないので、カバーしてもらって助かった。今は自分の中での集中で精一杯なので、自分も努力してもっと視野の広いプレーを目指す」と語りました。

小田選手は、明日23日に男子シングルスの決勝を控えており「いつもどおりプレーするだけ。よく寝て、よく食べてがんばります」と16歳らしく意気込みを語りました。

また三木選手は「僕も日本人ペアでスーパーシリーズのタイトルを取るのが初めてだった。ものすごく緊張したが、小田選手のファイトのおかげで、二人で優勝できてすごく嬉しかった」とコメント。

そして「小田選手がアグレッシブにコートを動き回ったほうがダブルスが機能すると思ったので、基本的には小田選手が主導して、自分がその隙間をどう埋めるかということに頭を割いていた」と戦略についても優勝に輝いた戦略を明かし、「今後もダブルスを組む機会があれば、もっと自分が助けられる部分を主張していきたい」と語りました。

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