【高校サッカー全力新聞】県大会5試合で36得点の決定力「全員でつないで崩す」岐阜・帝京大可児
■全国の強豪・青森山田と善戦した第99回選手権大会
中高一貫校の帝京大可児は、サッカー部をはじめ、硬式野球部や水泳部を強化指定とするなど、部活動にも力を入れています。1995年創部のサッカー部は、スポーツクラブなどを運営する会社コパンと業務提携を結び、2004年に強化を開始しました。
全国選手権の過去最高成績は、第96回大会と第99回大会のベスト16。99回大会の3回戦で青森山田と対戦した際には、先制ゴールを奪うなど、果敢に攻める姿勢を貫き、強豪校を苦しめました。当時中学生で、この試合を見ていた主将の吉兼伶真選手(3年)は「あの代を超えるサッカーを目指したい」と目を輝かせます。
■「全員でつないで崩す」帝京大可児
29日に行われる初戦に向けては「相手がどこであれ、自分たちのサッカーをするだけ。今大会は過去最高のベスト8以上を目指す」と、自分たちが信じてきたサッカーを全国舞台でも貫きます。
創部初の全国選手権ベスト8以上へ向け、注目は2年生エースの加藤隆成選手です。県大会では5試合で21得点、決勝では1人で5得点を挙げました。
驚異の決定力を誇るストライカーは「みんながいいパスをくれたので、決めるだけだった」と淡々と振り返りますが、「100人を超える部員の中で10番を背負わせてもらっているので、責任を持ってプレーする」と力強く語ります。全国舞台でのゴールラッシュなるか、「全員でつないで崩す」帝京大可児のサッカーに注目です。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/岐阜放送)