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【高校サッカー全力新聞】県大会5試合で36得点の決定力「全員でつないで崩す」岐阜・帝京大可児

2023年12月25日 6:30
【高校サッカー全力新聞】県大会5試合で36得点の決定力「全員でつないで崩す」岐阜・帝京大可児
帝京大可児のキャプテン吉兼伶真選手
日本のど真ん中に位置する岐阜県。「岐阜」の地名は、天下統一を目指す戦国武将・織田信長が名付けたとも言われています。12月28日開幕の第102回全国高校サッカー選手権大会。岐阜県代表は、5大会連続10回目の出場となる帝京大可児。全国の初戦は、大会2日目の12月29日、1回戦で大分県代表の柳ヶ浦と対戦します。

■全国の強豪・青森山田と善戦した第99回選手権大会

中高一貫校の帝京大可児は、サッカー部をはじめ、硬式野球部や水泳部を強化指定とするなど、部活動にも力を入れています。1995年創部のサッカー部は、スポーツクラブなどを運営する会社コパンと業務提携を結び、2004年に強化を開始しました。

全国選手権の過去最高成績は、第96回大会と第99回大会のベスト16。99回大会の3回戦で青森山田と対戦した際には、先制ゴールを奪うなど、果敢に攻める姿勢を貫き、強豪校を苦しめました。当時中学生で、この試合を見ていた主将の吉兼伶真選手(3年)は「あの代を超えるサッカーを目指したい」と目を輝かせます。

■「全員でつないで崩す」帝京大可児

29日に行われる初戦に向けては「相手がどこであれ、自分たちのサッカーをするだけ。今大会は過去最高のベスト8以上を目指す」と、自分たちが信じてきたサッカーを全国舞台でも貫きます。

創部初の全国選手権ベスト8以上へ向け、注目は2年生エースの加藤隆成選手です。県大会では5試合で21得点、決勝では1人で5得点を挙げました。

驚異の決定力を誇るストライカーは「みんながいいパスをくれたので、決めるだけだった」と淡々と振り返りますが、「100人を超える部員の中で10番を背負わせてもらっているので、責任を持ってプレーする」と力強く語ります。全国舞台でのゴールラッシュなるか、「全員でつないで崩す」帝京大可児のサッカーに注目です。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/岐阜放送)