羽生“悔しい”3位「早く練習したい」
フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)は27日、男子フリーが行われ、SP首位の羽生結弦選手(26)はジャンプでミスが重なり182.20。合計289.18の3位でした。
4年ぶり3度目の優勝を狙った最終滑走の羽生選手。ライバルのネイサン・チェン選手(21・アメリカ)の320.88を上回るには、自己ベスト「212.99」の更新が必要でした。
演技冒頭、4回転ループで着氷が乱れ手をつくと、続く4回転サルコーでもバランスを崩すなど、7本中4本のジャンプでミスが出てしまいます。ステップとスピンでは全て最高難度のレベル4を獲得するも「波にうまく乗れなかった」と、本来の滑りを発揮することはできず。4年ぶりの王者返り咲きとはなりませんでした。
演技後、羽生選手は「正直悔しい。自分の中で一番点数を取りたいできばえの方で点数がとれていない」と、振り返りました。それでも「全体を通して細かいミスで抑えられたのは、自力が上がったんじゃないかなと思います」と収穫も口にし、「今すぐ滑りたい。(練習では)やっと4回転半というジャンプらしくなってきたものが結構あったので、来シーズンに向けてしっかり練習したい」と、次なる目標である“4回転アクセル”と来年2月の北京五輪を見据えていました。
日本勢男子は上位2選手の順位合計が「5」となり、北京五輪出場枠「3」を獲得しました。
※上位2選手の合計順位が「13」以内なら最大3枠の北京五輪出場枠を獲得。
■男子成績
優勝 N・チェン(アメリカ)320.88
2位 鍵山優真 291.77
3位 羽生結弦 289.18
4位 宇野昌磨 277.44
写真:アフロ