“二刀流”平野歩夢「挑戦はずっと続く」
◇東京五輪・大会14日目、スケートボード男子パーク 予選(5日・有明アーバンスポーツパーク)
東京五輪新種目のスケートボード男子パークの予選が行われ、スノーボードで2014年のソチ五輪、2018年の平昌五輪と2大会連続で銀メダルを獲得し、夏冬ともにメダル獲得を目指す平野歩夢選手が出場しました。
パークは、大きな皿や深いおわんを組み合わせたようなくぼ地状のコースで行われ、トリック(技)の難易度や完成度、独創性などを競います。
上位8人が決勝に進出する中、平野選手は2本目を終えた時点で全体11位。逆転での決勝進出をかけ3本目に挑みますが、落下があるなど得点を伸ばせず、決勝進出はなりませんでした。
平野選手は、試合後「終わって率直に思うのは、本当に楽しかったというか、自分がすごく楽しめて、楽しみつつも、自分の今まで3年間くらいスケボーをやってきた中でのやりたいことというのを、今までの大会の中でも一番この場で表現できたというのが自分にとってもすごく納得できるような形で終われた」と、晴れやかな表情で語りました。
また、「本当にみんなが熱いというか、スケボーを始めてからいろんな人たちに出会っていろんな刺激をもらったと思うし、すごくそれぞれの色とか愛情というのをすごく僕は勝手に受け取って、そういう環境というのが今の自分を成長させてくれていたりということにつながっていると思うので、本当にこの場に立てて、まずは見ている人たちだったり、応援してくれている周りの人たちに感謝を送りたい」と、今の思いを口にしました。
東京五輪での挑戦が終わり、すでに冬の北京五輪を見据えているという平野選手。「今からすでに始まっている挑戦というか、ずっと続いているものでもあるので、ちょっと気持ちを切り替えて、この挑戦が生かされるように、自分がやってきたことを信じて、自分の形で常に戦い続けられるような姿だったり、次のステップも自分だけの形を表現したい」と、さらなる飛躍を誓いました。
写真:ロイター/アフロ