野中「啓代ちゃんと取れてうれしい」銀&銅
◆6日、東京五輪・大会15日目、スポーツクライミング女子複合・決勝、東京・青海アーバンスポーツパーク
東京五輪の新競技・スポーツクライミングで日本人がそろって表彰台に立ちました。
スポーツクライミングの女子複合決勝に野中生萌選手と野口啓代選手が出場。野中生萌選手は、第1種目の「スピード」と第2種目の「ボルダリング」を終え、総合3位。最終第3種目の「リード」でも粘りを見せ、銀メダルを獲得しました。
一方、今大会で引退を表明している野口啓代選手は「スピード」で4位とすると、その後もメダル圏内を守り、銅メダルで有終の美を飾りました。
以下、試合後の野中生萌選手、野口啓代選手のコメント。
◆野中生萌選手(銀メダル)
「想定していたよりも悪い流れだった。なかなか楽しめなかったのがすごく悔しいが、最終的に(野口)啓代ちゃんとメダルを取ることができてうれしい」
――予選終了後、骨が折れても一生懸命やるんだと話をされていた
「予選は少し痛みに耐えられなかった部分があったが、ファイナルは痛みを無視してがんがんテクニックも出していきましたし、痛みに耐えられた」
――銀メダルの実感は
「まだ本当に取ったという実感がないが、じっくり味わいたいなと思う」
――五輪延期もありました。終わってみて
「諦めずに全て乗り越えてきてよかったなって本当に思います」
◇
◆野口啓代選手(銅メダル)
「あまりうまくいかなかったと思うが、最後まで諦めずに登れたのでよかった」
――決勝はどのような気持ちで臨んだ
「一番得意なボルダリングで登れずに心が折れそうだった。3種目目のリードは私の最後のクライミングなので、一手でも多く登りたいと思っていて、それが実現してよかった」
――長くクライミング界を引っ張ってきた
「オリンピックでメダルを取りたいという気持ちで頑張ってきて、金メダルは取れなかったが、すごくよかったと思う」
――改めてメダル獲得の心境
「もっともっと登りたかったし、もっともっといいクライミングをお見せしたかったが、今はそれ以上にうれしい気持ちの方が大きい」
――野中生萌選手と一緒にメダルを取れた
「(野中)生萌とはずっと長く一緒に頑張ってきて、オリンピックでも一緒にメダルを取りたいと思っていた。本当は二人で金銀がよかったんですけど、二人で表彰台に上がれてすごくうれしい」
※一部、会場名に誤りがあったため修正致しました
■写真:松尾/アフロスポーツ