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最年少メダリスト山田美幸「夢は外交官」

2021年9月3日 17:36
最年少メダリスト山田美幸「夢は外交官」

東京パラリンピックの水泳で日本選手史上最年少の14歳でメダリストとなった山田美幸選手。2日夜に行われた女子50m背泳ぎで今大会2つめの銀メダルを獲得した翌3日、メダリスト会見に臨み「夢は外交官」と語りました。

――以下、主な会見の内容。


――メダル獲得の感想

「初めてのパラリンピックで銀メダルを2個取れるなんて思っていなくてとてもうれしいです。50m背泳ぎでは元々金メダルを狙っていたので、銀メダルという結果に終わって少し悔しいです。ですが、100mの予選では3位に入り銅メダルを目指していたところ、皆さんの応援のおかげでタイムを伸ばして銀メダルを取ることができました。とてもうれしいです。ありがとうございました」

――この結果に至った原動力も含め、今大会を振り返って

「皆さんの応援、期待に応えられるように頑張りたいという気持ちと水泳が大好きで、その大好きな水泳でてっぺんをとりたいな、世界を目指したいなという気持ちが原動力になっていると思います」

――今大会を終えて欲しいものやしたいこと、次のパリ大会への目標

「今年受験で、まずは勉強に集中したいなと思っています。やりたいのはゲームで、デイリークエストとかを全てほったらかしにしていたので少しやりたいなと思っています。パリに向けて、50m背泳ぎで今回目指していた金が取れなくて、シンガポールの選手を越すことができなかったので、パリでは越せるように頑張りたいです」

――今大会振り返って、自分の泳ぎは何点

「キックがストロングポイントで、今回の大会では後半で落ちてしまったので、スタート、ターンは100点超えて120点と言いたいところなんですけど、全体のレースを含めると80、90くらいだと思います」

――地元・新潟に帰って食べたいもの

「お米です。お米。お米最高です」

――おかずはつける

「なめたけが食べたいです。後はのりの佃煮などが好きです」

――2回目の国際大会となった今大会で、世界の選手と接することで障がいに対する意識や新たな気づきは

「選手村で車いすの選手がたくさんいて、障がいを持っていることが普通にある世界を感じて、逆に健常の方が珍しいというのを聞いて、普通という思い、考え方が少し変わりました。海外の選手の方にもいろんな方がいっぱいいて、話し方も違いますし、声が大きいと怒っていると思いがちだと思うんですけど、それが普通の話し方だったりというのがあって、先入観とかを少ししていたのかなと思っています」

――将来の夢

「私には勉強とか本当に精いっぱいやらないと届かない夢で外交官というものがあります、人と人とをつないで、国と国とをつなぐ仕事ってすごくいいなと思ったので、今憧れています」

――障がいのある人がスポーツを楽しむためにどんなことが必要か

「軽い障がいの選手とか見た目ではわからない障がいを持っている選手が普通のスイミングスクールに通っていて、スクールのコーチが障がいのあるないを把握していなかったということもあるので、別に障がいがあることは異常ではないと思うし、いろんな人が障がいを持っていると思うので、そういう理解と、あとは設備、義足とか車いすとかも必要になってくると思うので、支援とまではいかなくても、アドバイスなどをしてあげることが大切だと思います」

――会見で同席した鈴木孝幸選手の活躍をどう思っているか

「全種目でメダルを取って、金も取れていて、本番で自己ベストを出す、順位を上げるということがすごいと思いました。あと試合前でも今の記者会見でもずっと同じテンションで話してくださる。チームがゆらゆら~っとしてもずっと同じ話し方、テンションでいらっしゃるのがとても支えになります。試合前も同じテンションでいらっしゃるのでとても勇気をもらいました」

――100mと50mで気持ちの変化は

「100mでは緊張しすぎて、50mは逆に落ち着いていました。落ち着いていても50mの予選では緊張しましたし、いいタイムが出なかったので、表に出さないだけで割と心の中では緊張しています」

――ご自身へのご褒美は

「昨日もご褒美で食べてしまったんですけど、試合前って油もの、甘いものだめなので、きのうはケーキとたこ焼き、お好み焼きを食べました」

◇山田選手の獲得したメダル

銀メダル:女子100m背泳ぎS2、女子50m背泳ぎS2


写真:アフロスポーツ