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巨人執念のドロー 次は首位ヤクルト3連戦

2021年10月3日 19:53
巨人執念のドロー 次は首位ヤクルト3連戦

◇セ・リーグ 巨人3-3DeNA(3日、東京ドーム)

逆転優勝への執念は見せました。

1点を追う9回裏。2アウトながらランナー2塁のチャンスで、代打・大城卓三選手が放った打球はライトフェンスを直撃。土壇場で同点に追いつくと、ベンチはここから執念の采配。大城選手の代走に八百板卓丸選手、さらに続く代打・中島宏之選手が出塁すると、最後の控え野手・岸田行倫選手も代走で投入。逆転サヨナラ勝ちを狙いますが、最後に松原聖弥選手が三振に倒れ、勝利とはなりませんでした。

執念の采配は序盤にも。初回、先頭の松原選手がきわどいタイミングのファーストゴロでアウトに。すると原監督はすぐさまリクエストを使用。さらに3回にも、惜しまず2度目のリクエストを使いました。結果どちらも失敗となったものの、指揮官は0対0のまま進む試合の流れを、ベンチから何とか引き寄せようとする姿勢を見せました。

先発の戸郷翔征投手も、中4日の登板で力投。4回まで圧巻のピッチングを見せますが、5回に崩れて一気に3失点し、ベンチでは悔しい表情をあらわに。それでも原監督は「もう少し慎重さは必要だった」としながらも、「(登板間隔が短いことを)逆に粋(いき)に感じてね、非常に一体感の中でやってくれてるね」と先発陣の頑張りを評価しました。

粘りもあり、なんとか引き分けに持ち込みましたが勝つことはできず。この日、首位ヤクルトと2位阪神がそろって勝利したため、首位とのゲーム差は5.5に。

それでも殊勲の同点打を放った大城選手は、「残り試合も少ないですが、全部勝つ気持ちでいます。最後まで諦めません」とコメント。キャプテン・坂本勇人選手も前日(2日)のヒーローインタビューで「まだまだ監督・コーチ・選手・裏方の皆さんも諦めてないので、1試合1試合頑張っていきたい」と話すと、この日の試合前に“若大将”岡本和真選手は「全部勝ちます」と気持ちを口に。9回のサヨナラがかかる場面でも、全員がベンチから身を乗り出して試合を見守りました。

5日の火曜日からは、巨人にとっては、ある意味「天王山」となる首位ヤクルトとの3連戦が待ち受けます。「直接対決というのが望むところ」と原監督。チームはまだ諦めません。

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