西武・小川龍也&榎田大樹 両左腕を戦力外
プロ野球・西武は20日、小川龍也投手(30)と榎田大樹投手(35)の左腕2人と来季の契約を結ばないと発表しました。
千葉県出身で30歳の小川龍也投手は、千葉英和高校から2009年ドラフト2位で中日に入団。2018年途中に金銭トレードで西武に移籍しました。西武では2019年に55試合に登板するなど、貴重な中継ぎ左腕として活躍し、リーグ連覇に貢献。しかし、2020年11月に左肘を手術し、今季はここまで5試合の登板にとどまっています。
◇通算成績8勝5敗1セーブ 防御率2.69
鹿児島県出身で35歳の榎田大樹投手は、小林西高から福岡大学、東京ガスを経て2010年ドラフト1位で阪神に入団。1年目の2011年から62試合に登板する活躍をみせました。そして2018年にトレードで西武に移籍。その年23試合に登板し、キャリアハイの11勝をマーク。チームのリーグ優勝に貢献しました。しかし今季は、5月に2軍戦で打球が左指を直撃し骨折。手術を受けるなど、ここまで1軍での登板はありません。
◇通算成績29勝25敗3セーブ 防御率4.16
渡辺久信GMは会見で「今いるメンバーで、話し合った結果、来季の構想から外れた。2人は復帰しているし、榎田はゲームの中でも投げられていましたし、小川も今季投げられていた。2人とも来季の現役続行を希望しています。2人ともトレードで来て、優勝した年に戦力としてすごく頑張ってくれて、感謝している」と、語りました。
小川投手と榎田投手は球団を通じてコメントを発表しました。(原文まま)
■小川龍也投手
ライオンズでの思い出は、リーグ優勝をすることができたことです。優勝争いをしていたソフトバンク相手に投げ、ファンの皆さまから大きな拍手をいただけたのが本当にうれしかったです。チームメイトも凄く仲良くしていただきました。これから一緒にできなくなるのは寂しいです。3年半という短い間ではありましたが、応援していただいたファンの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
今後ですが、現役続行を目指してやっていきたいです。身体も元気ですし、投げている感じもいいと思っています。また違う球団でチャンスをいただけるとしたら、引き続き応援をいただけるとうれしいです。
■榎田大樹投手
トレードでライオンズに来て、3日目くらいには皆がすごくコミュニケーションを取ってくれて、本当に感謝しています。こういう環境が僕をもう一度活躍させてくれたといいますか、そのままの自分を出させてくれたのだと思っています。
一番の思い出はリーグ優勝ですが、試合を挙げるのであれば2018年に登板した阪神戦。晋太郎(藤浪投手)と投げ合えたこと、同郷の先輩の福留さんや鳥谷さんと対戦できたことは、自分の勝ちより印象に残っています。
ライオンズでも本当に温かい声援をいっぱいいただきました。(今季)左母指の手術を受けましたが、手術をしていただいた先生の方に感謝しておりますし、現役を続けていきたいです。復帰して、今は感じよく投げることができていますし、自分自身(もっと)良くなると思っています。
※左が小川投手 右が榎田投手