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渡嘉敷来夢 復帰戦で35得点の大暴れ

2021年10月23日 23:23
渡嘉敷来夢 復帰戦で35得点の大暴れ

◇Wリーグ ENEOS95-91山梨QB(23日、山梨・鐘山スポーツセンター総合体育館)

去年12月に右膝前十字じん帯のケガをした女子バスケットボールのエース・渡嘉敷来夢選手(ENEOSサンフラワーズ)が10か月ぶりに実戦復帰しました。

この日は、所属するENEOSサンフラワーズにとって新シーズンの開幕戦。渡嘉敷選手は先発出場すると、試合開始直前にケガをした右膝を触りながら「よっしゃ今日も頼むぞ」と心の中でつぶやいたと言います。

試合開始2分過ぎ、渡嘉敷選手に最初の得点チャンスが訪れます。日本代表の宮崎早織選手から渡嘉敷選手へフワリと浮かせたパス。これを渡嘉敷選手がジャンプしながらそのままシュート。このシュートは入らなかったものの、相手のファウルを誘いフリースローを獲得。渡嘉敷はこのフリースローを2本とも落ち着いて沈め、復帰後初の得点を奪います。

その後も渡嘉敷選手は身長193センチの高さを生かしたゴール下のプレーで得点を重ねるなど、前半だけで10得点を奪います。

その後、第3クオーターを終えて山梨QB66-66ENEOSの同点と、大接戦となったこの試合。最終第4クオーターは試合時間残り4分00秒でENEOSは6点ビハインド。しかし渡嘉敷選手がゴール下で得点を決めて4点差。さらにその30秒後には渡嘉敷選手から日本代表・林咲希選手にボールが渡るとスリーポイントを決めて1点差に。そして試合時間残り2分12秒で再び渡嘉敷選手がゴール下で強さを見せて逆転のシュート。95-91でENEOSが今シーズン開幕戦に勝利しました。

渡嘉敷選手は35分05秒のプレータイムで35得点、9リバウンド、3アシスト、2ブロックの大活躍で勝利に貢献。試合後、渡嘉敷選手は「ここからがスタートかなと思います。復帰したことがゴールじゃなくて、『復帰してこのまま試合に出続ける、皇后杯優勝する、Wリーグ優勝する』というのが完璧に復帰って言いきれると思う。無事に今日一日が終えられて良かったなと思います」とコメントしました。