外国人の入国禁止措置で国際大会どうなる
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大で、全世界の外国人の入国が一時的に禁止されたことを受け、今後国内で行われる予定のスポーツイベントにも影響が出始めています。
12月9日に大阪・門真市で開幕するフィギュアスケートの国際大会グランプリファイナルについて、スポーツ庁は「開催に向けて調整を進めている」と明らかにしました。
GPファイナルには、日本から平昌五輪銀メダルの宇野昌磨選手(23・トヨタ自動車)、鍵山優真選手(18・オリエンタルバイオ/星槎)や坂本花織選手(21・シスメックス)、海外勢は、男子は世界選手権3連覇中のネイサン・チェン選手(22・米国)ら4人、女子はロシア大会の女子シングルで世界最高得点をマークしたカミラ・ワリエワ選手(15)らロシア勢5人の出場が決まっています。
スポーツ庁は、外国人選手の隔離期間の短縮措置や選手の動線など、具体的な水際対策について、関係省庁などと連携しながら検討しているということです。
一方、大会を主管する日本スケート連盟は、問い合わせが殺到しているとみられ電話がつながらず、きょう時点で回答は得られませんでした。開幕まで10日を切る中、迅速な対応が求められます。
12月に世界戦を控えるボクシングでは、14日に行われる予定のWBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチについては、井上尚弥選手の対戦相手となるアラン・デイパエン選手がすでに来日しているため、予定通り開催される見込みです。
一方、12月29日に行われる予定のWBA&IBF世界ミドル級王座統一戦は、村田諒太選手の対戦相手がカザフスタンのゲンナジー・ゴロフキン選手で、開催可否について村田諒太選手が所属する帝拳ジムは「まだ何も決まっていない」とコメントしました。
写真:AFP/アフロ、ロイター/アフロ
※左がネイサン・チェン、右がカミラ・ワリエワ