近大和歌山が臨む 高校サッカー・和歌山
第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。和歌山代表の近大和歌山は29日の1回戦で流通経済大柏(千葉)と対戦することが決まっています。11月13日に行われた和歌山決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。
■近大和歌山(12大会ぶり8回目)
和歌山決勝は、2大会連続17回目の出場を目指す初芝橋本(準決勝まで3試合18得点1失点)と12大会ぶり8回目の出場を目指す近大和歌山(準決勝まで3試合15得点2失点)の一戦となりました。
パスサッカーと多彩な攻撃パターンで流れを作る近大和歌山がキックオフ直後から激しい攻撃を繰り広げ、前半5分に田井寛務選手(3年)が先制点をあげます。一方、伝統の縦に早い攻撃的なサッカーが持ち味の初芝橋本も、何度もゴール前でチャンスを作りますが、なかなかゴールネットを揺らすことができません。
後半15分にも近大和歌山が、武器である畑下葵選手(2年)のロングスローに荒木宏心選手(3年)がダイレクトで合わせて追加点。2点差とします。反撃に転じたい初芝橋本も、後半に代わった宗像喜春選手(3年)のクロスに朝野夏輝選手(1年)が合わせてゴール。待望の1点をあげます。しかしその後、近大和歌山の藤木皇成選手(3年)がカウンターを決めて1点を追加し、3‐1で試合終了。近大和歌山が12大会ぶり8回目の全国出場を決めました。
試合後、藪真啓監督は「今回の大会は勝たせようとするのではなく、選手たちを信じてやってきた。それに選手たちがよく応えてくれた」と選手たちを評価し、キャプテンの荒木選手は「率直にうれしい。でも、まだ課題もあるので全国ではもっと自分たちのサッカーができるようにしたい」と話しました。
【近年の和歌山県代表の成績】
第89回大会に初芝橋本が2回戦に進出して以来、10大会連続初戦で敗退しています。
※写真は近大和歌山・FW藤木皇成選手(右)、初芝橋本・DF七星優斗選手(左)
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ和歌山)