高木美帆が五輪3連覇の吉田沙保里さんへ「吉田さんのメダルには届かない」金メダリストの悩み「眠い…眠いです」
『ZIP!』で吉田沙保里さん(左)の質問に答えた高木美帆選手(右) 【写真:アフロ】
スピードスケート女子1000mで悲願の金メダルを獲得し、今大会で計4個のメダルを手にした高木美帆選手が、18日朝の日本テレビ『ZIP!』に現地から生出演しました。同番組のスポーツパーソナリティーを務め、五輪3大会連続で金メダルを獲得し“霊長類最強女子”との異名を持つ吉田沙保里さんが、高木選手にメダルをおねだりする場面もありました。
高木選手は、金メダリストの先輩である吉田さんに、「美帆ちゃん、終わったばっかりで眠いよね?」と問われると、「眠い…眠いです」と苦笑い。これに対し吉田さんは、「気持ちよくわかるよ!すっごくわかります。終わってたぶん1時間か2時間ぐらいしか寝てないのかなと思うんだけど、本当にお疲れ様でした。おめでとうございます」と、経験者ならではの言葉で高木選手をねぎらいました。
さらに、吉田さんは17日夕方に行われたレースを、水卜麻美アナウンサーらと観戦していたことを明かし、「レスリングは、五輪1大会で1個しかメダル取れないんだけど、いいね~たくさん(メダル)取れて。本当に頑張った結果ですけど」と続け、「ひとつちょーだい」と、自身通算7個のメダルを獲得した高木選手に、メダルをおねだりしました。すると高木選手は、「いやいやいや、全然吉田さんのメダルには届かないというか…恐縮です(笑)」と謙遜。金メダリスト同士ならではのやりとりに、水卜アナは、「お二人にしかできない会話です」とコメントしました。
吉田さんも、「本当に日本中が沸きましたよ。(高木選手の)頑張りに、元気と勇気と感動をいただきました。ありがとうございます」と、祝福しました。
◇ ◇ ◇
■『ZIP!』生出演での主なやりとり
※聞き手:水卜麻美アナウンサー
――朝からありがとうございます。
一夜明けたばかりですけれども、今の心境を改めて聞かせてください。
「そうですね、一夜明けてみて、なんか昨日までは本当に種目もたくさんあったのと、一つ一つの感情が違って、気持ちもすごい忙しいところがあったので、やっと少し落ち着いて、このオリンピックというものを少しずつ振り返ることができ始めているかなと感じています」
――5種目出てよかったなと思いますか?
「結果的に最後まで調整できてよかったなと、今はすごく思っています」
――体の疲れというのはどうですか?
「ちょっとせきとかは出るんですけど、思ったより元気です」
――そんな中ありがとうございます。昨日のレース、圧巻の滑りでオリンピックレコードを更新する滑りでした。このレース直後、ガッツポーズが見られました。どのように感じられましたか?
「13秒台の前半を出せたということの喜びがすごい強かったので、やっとこの舞台でやりたいレースができたという気持ちが強かったです」
――その後、メダルの色が確定するまで待つ時間というのもありました。
その間はどのような思いがよぎっていましたか?
「私の中では、これでもし他の選手が私のタイムを上回っても、後悔することはないだろうと思えるレースだったので、本当に見届ける気持ちでレースを見ていました」
――金メダルに決まったその瞬間の思いも改めて教えてください。
「特にこのオリンピックは、序盤が苦しい時間も長かったということもあって、その思いが込み上げてきて、やっと最後に(金メダルを)取ることができた気持ちをかみ締めていたような感じですかね」
――レース後、ヨハンコーチと喜びをかみ締める、ちょっと涙を浮かべるようなシーンがありました。大菅小百合さん(元スピードスケート五輪代表)が、『コーチが戻ってきてから、滑りや気持ちも変わったんじゃないか』とおっしゃっていました。そのあたりはいかがですか?
「そうですね。気持ちの部分で、いつも通りというか、力強さが戻ってきたなというのは強く感じましたね。滑りのところでも、常に、少しでも彼(ヨハンコーチ)が気になる点というのを伝えてくれるので、その都度修正することができたというのも大きかったなと思います」
――1000mの直前に、団体パシュートの銀メダルがありました。アクシデントもあり、色々な思いがあったと思います。振り返っていかがですか?
「パシュートに関しては、やっぱり一番その気持ちの部分で言葉にするのは難しいなと思っているんですけど、やっぱりスケーターとして最後までゴールすることができなかったのは、心に残るものがあります。起きてしまったことをどうにかすることはできないんですけど、それでも『どうにかできなかったかな』と思う気持ちは、やっぱりまだ少し残っているなと思います」
――個人戦も多くある中、チームで戦うということが、心の支えになったんじゃないでしょうか?
「そうですね。1500mが終わって、パシュートに向かうにあたって、『もっと周りを見なきゃいけないな』というか、『周りが全然見えていなかったな』と感じたところもあって、それぐらい1500mまでは、自分のことに集中していたのもあるんですけど、パシュートがあるから、少し落ち着いて周りを見る余裕ができたのかなと思っているので、本当に(パシュートが)あってよかったなと思っています。
――地元の応援というのは力になりましたか?
「やっぱり現地に来られないということで、なかなか日本の様子というのを知ることができなかったんですけど、こうやって応援していただけるというのを、少しの情報の中でも知ることができて、自分の中でも勇気だったり、エールとして前に進んでいけたなと思うので、本当にありがたい感謝の気持ちでいっぱいです」
――お疲れのところ本当にありがとうございました。
「ありがとうございました」
高木選手は、金メダリストの先輩である吉田さんに、「美帆ちゃん、終わったばっかりで眠いよね?」と問われると、「眠い…眠いです」と苦笑い。これに対し吉田さんは、「気持ちよくわかるよ!すっごくわかります。終わってたぶん1時間か2時間ぐらいしか寝てないのかなと思うんだけど、本当にお疲れ様でした。おめでとうございます」と、経験者ならではの言葉で高木選手をねぎらいました。
さらに、吉田さんは17日夕方に行われたレースを、水卜麻美アナウンサーらと観戦していたことを明かし、「レスリングは、五輪1大会で1個しかメダル取れないんだけど、いいね~たくさん(メダル)取れて。本当に頑張った結果ですけど」と続け、「ひとつちょーだい」と、自身通算7個のメダルを獲得した高木選手に、メダルをおねだりしました。すると高木選手は、「いやいやいや、全然吉田さんのメダルには届かないというか…恐縮です(笑)」と謙遜。金メダリスト同士ならではのやりとりに、水卜アナは、「お二人にしかできない会話です」とコメントしました。
吉田さんも、「本当に日本中が沸きましたよ。(高木選手の)頑張りに、元気と勇気と感動をいただきました。ありがとうございます」と、祝福しました。
◇ ◇ ◇
■『ZIP!』生出演での主なやりとり
※聞き手:水卜麻美アナウンサー
――朝からありがとうございます。
一夜明けたばかりですけれども、今の心境を改めて聞かせてください。
「そうですね、一夜明けてみて、なんか昨日までは本当に種目もたくさんあったのと、一つ一つの感情が違って、気持ちもすごい忙しいところがあったので、やっと少し落ち着いて、このオリンピックというものを少しずつ振り返ることができ始めているかなと感じています」
――5種目出てよかったなと思いますか?
「結果的に最後まで調整できてよかったなと、今はすごく思っています」
――体の疲れというのはどうですか?
「ちょっとせきとかは出るんですけど、思ったより元気です」
――そんな中ありがとうございます。昨日のレース、圧巻の滑りでオリンピックレコードを更新する滑りでした。このレース直後、ガッツポーズが見られました。どのように感じられましたか?
「13秒台の前半を出せたということの喜びがすごい強かったので、やっとこの舞台でやりたいレースができたという気持ちが強かったです」
――その後、メダルの色が確定するまで待つ時間というのもありました。
その間はどのような思いがよぎっていましたか?
「私の中では、これでもし他の選手が私のタイムを上回っても、後悔することはないだろうと思えるレースだったので、本当に見届ける気持ちでレースを見ていました」
――金メダルに決まったその瞬間の思いも改めて教えてください。
「特にこのオリンピックは、序盤が苦しい時間も長かったということもあって、その思いが込み上げてきて、やっと最後に(金メダルを)取ることができた気持ちをかみ締めていたような感じですかね」
――レース後、ヨハンコーチと喜びをかみ締める、ちょっと涙を浮かべるようなシーンがありました。大菅小百合さん(元スピードスケート五輪代表)が、『コーチが戻ってきてから、滑りや気持ちも変わったんじゃないか』とおっしゃっていました。そのあたりはいかがですか?
「そうですね。気持ちの部分で、いつも通りというか、力強さが戻ってきたなというのは強く感じましたね。滑りのところでも、常に、少しでも彼(ヨハンコーチ)が気になる点というのを伝えてくれるので、その都度修正することができたというのも大きかったなと思います」
――1000mの直前に、団体パシュートの銀メダルがありました。アクシデントもあり、色々な思いがあったと思います。振り返っていかがですか?
「パシュートに関しては、やっぱり一番その気持ちの部分で言葉にするのは難しいなと思っているんですけど、やっぱりスケーターとして最後までゴールすることができなかったのは、心に残るものがあります。起きてしまったことをどうにかすることはできないんですけど、それでも『どうにかできなかったかな』と思う気持ちは、やっぱりまだ少し残っているなと思います」
――個人戦も多くある中、チームで戦うということが、心の支えになったんじゃないでしょうか?
「そうですね。1500mが終わって、パシュートに向かうにあたって、『もっと周りを見なきゃいけないな』というか、『周りが全然見えていなかったな』と感じたところもあって、それぐらい1500mまでは、自分のことに集中していたのもあるんですけど、パシュートがあるから、少し落ち着いて周りを見る余裕ができたのかなと思っているので、本当に(パシュートが)あってよかったなと思っています。
――地元の応援というのは力になりましたか?
「やっぱり現地に来られないということで、なかなか日本の様子というのを知ることができなかったんですけど、こうやって応援していただけるというのを、少しの情報の中でも知ることができて、自分の中でも勇気だったり、エールとして前に進んでいけたなと思うので、本当にありがたい感謝の気持ちでいっぱいです」
――お疲れのところ本当にありがとうございました。
「ありがとうございました」