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侍ジャパン・栗山監督 WBC終え提言「今の感じだとメジャーが参加しにくくなる」

2023年3月28日 6:05
侍ジャパン・栗山監督 WBC終え提言「今の感じだとメジャーが参加しにくくなる」
侍ジャパン・栗山英樹監督(写真:日刊スポーツ/アフロ)
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本を3大会ぶりの世界一に導いた侍ジャパン栗山英樹監督が27日、都内の記者クラブで会見を行い、日の丸を背負ったプレッシャーや今後の大会の姿について語りました。

会見の中で栗山監督は「今回、戦いに臨むに当たって、王(貞治)さん、長嶋(茂雄)さん、原(辰徳)さん、日の丸を経験した先輩の話を聞きに行きました。そういった先輩方のアドバイスが僕にとって大きかった。日の丸がなかなかプロ野球に結びつかない中で、今回は比較的イメージを持って臨めた」と、大会前に歴代日本代表監督たちに助言を求めていたといいます。

また、競技の垣根を越えサッカー日本代表・森保一監督にも話を聞いたという栗山監督。「僕も日の丸で戦うのは初めてだったんですけど、始まる前にサッカーの森保監督と話をして、『日の丸を見て試合が始まるときの国歌を聞いた瞬間にスイッチが必ず入りますから』と言われていたんですけど、プレッシャーというか責任というか、絶対に勝たなきゃいけないという要因が全然違うんだなと思いました」と、競技は違えど日の丸を背負う監督同士で語り合っていたと明かしました。

さらに大会を終え、次回以降のWBCがよりよい大会となるために変えるべき点を聞かれると「例えば今回ダルビッシュ有投手も最初から来てくれて、普通の調整で考えると、あの球数で試合に出すのはありえない。試合に出られず、すぐ韓国戦にいかなきゃいけない状況の中で、調整し足りなくて調子が上がらなかったのは間違いない。今の感じだとメジャーリーガーが参加しにくくなるし、もしくは一発勝負になる。それはファンにとっては面白くないことだと思うので、こうした方がいい大会になるとか、選手が参加しやすいとかは言っていきます」と、NPBに積極的に提言していく意向を明かしました。