【特集】前人未到の6連覇へ…JR東日本秋田支社「ペッカーズ」大仙市出身キャプテンの思い
国民スポーツ大会・国スポの特集、今回は、バスケットボール成年男子に単独チームとして出場する、JR東日本秋田支社のペッカーズです。
バスケットボール競技としては初めての6連覇を目指す、ペッカーズのキャプテンを追いました。
自社の体育館で日々練習に励んでいる、JR東日本秋田支社バスケットボール部のペッカーズ。
去年の鹿児島国体優勝に貢献した4人が3月に引退し、今年度新しく4人の選手を迎えました。
スピード感がある試合運びにアグレッシブなディフェンス、そして高い確率のスリーポイントが持ち味のチームです。
ペッカーズを引っ張るのは、大仙市出身の26歳、在籍9年目のチームキャプテン、斉藤大輔選手です。
斉藤選手
「チームもフレッシュになって、やっぱり今までも走るバスケットっていうところはチームのスタイルだったんですけども、そこを今シーズンは、より磨きをかけられるのかなと」
普段はJR秋田支社の社員として業務にあたっている選手たち。
鉄道事業部に所属する斉藤選手は、利用者へのサービス向上を目指す業務を担っています。
この日は、列車と動物の衝突件数や場所、時間帯などをグループ内で共有し話し合いました。
この部署に今年5月に配属されたばかりの斉藤選手、周りの社員の支えも受けながら、バスケットと仕事を両立させています。
上司
「仕事に対してはまったく手を抜かない、非常に真面目で熱心に取り組んでいただいています」
「普段物静かなので、試合の時ももちろん紳士的ではあるんですけども、ガッツを出して試合に臨んでいる姿を見ると、バスケットやっている姿もやっぱりかっこいいなっていうふうに思いますね」
業務を終えると、斉藤選手はすぐに体育館へ。
会社から歩いて10分ほどで着きます。
斉藤選手
「非常にありがたい環境の中でやらせてもらっているので、ワクワクした気持ちで練習に臨めるのでありがたいです」
斉藤選手は、2016年に旧能代工業高校を卒業し、JR秋田支社に入りました。
大学に進んで競技を続け、プロのBリーグで活躍しているかつてのチームメイトが数多くいますが、斉藤選手が自ら選び、歩んできたのは社会人バスケの道でした。
斉藤選手
「いち早く地元に貢献したいっていう思いが強かったので、大学っていう選択はせずに、高校を卒業して就職っていう選択を取りました」
「バスケットに打ち込める環境が本当に整っているので、自分の選択が間違っていなかったなっても思いますし、本当に会社の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」
地元への思いと周りへの感謝を胸にチームをまとめる斉藤選手。
この日はけがで調整中だったため、全体の練習には加わりませんでしたが、コートの外から積極的に声をかけ続け、チームメイトを鼓舞しました。
斉藤選手
「選手ひとりひとりがあまり緊張もせずに前向きになれるような声かけっていうのを引き続きかけていきたいなって思ってます」
激しい練習の中でも、和やかな雰囲気も大切にしてチームを強化しているペッカーズ。
去年の王者として臨む国スポでの目標は…。
斉藤選手
「6連覇っていうのは本当に必ず何が何でも成し遂げたい目標でありますし、でもあんまりチャンピオンチームだっていうところはもう一回忘れて、やっぱり我々もチャレンジャーだっていうところをしっかり意識して、一戦一戦戦わないと簡単にとれるものではないと思っているので、チームひとつになって頑張っていきたいと思います」
前人未踏の国スポ6連覇に挑むペッカーズ、来週木曜日に千葉県との1回戦に臨みます。