◇オートバイレースの世界最高峰MotoGP2024年シーズン第2戦ポルトガルグランプリ(3月22日～24日、ポルトガル、アルガルベ・インターナショナル・サーキット）

2024年の開幕戦カタールグランプリでMoto3クラスのレース3位で表彰台に上がった古里太陽選手（18歳／日本／ホンダ）。所属するホンダ・チームアジアの青山博一監督は2009年のMoto2クラス年間チャンピオン。その師匠が「古里選手はライバルたちとのバトルからうまく抜け出し、見事なレースマネージメントによって3位表彰台を獲得しました」と、序盤から積極的に勝ちにいっての3位を高く評価しました。

古里選手は「今日の成功（3位表彰台）の鍵はマシンのファインチューニングを懸命に施してくれたチームの努力なので深く感謝します。シーズンを通してこの勢いを維持して、次のレースでも今日の成果を再現できることを期待しています」と謙虚にコメントしています。アジアでのレースで育った古里選手にとってカタールのサーキットは走り慣れた舞台。第2戦のポルトガル（ヨーロッパ）でのレースでも表彰台にあがれば、実力は本物ということになります。

2022年シーズンのMoto2クラス年間ランク2位になった小椋藍選手（日本／ボスコスクーロ）は開幕戦で4位。昨季はオフシーズンのケガのため出遅れ、満足できる成績を残せませんでした。今季はチームを移籍しての戦い。タイヤサプライヤーがダンロップからピレリに変更。さらにマシンも多くのMoto2ライダーが使用するカレックスからボスコスクーロに変わるという激動のシーズン。小椋選手は開幕戦の予選では13番手と上位進出ならず。苦しいシーズンになるかと思われましたが、決勝では巻き返して4位フィニッシュ。小椋選手は「開幕戦の目標は5位以内でしたしシーズンのスタートとしては上々の結果です」と手応えを口にしています。
またMoto2クラスデビュー戦のカタールグランプリで転倒、リタイアに終わった佐々木歩夢選手（日本／ヤマハ／カレックス）。雪辱を果たせるかにも注目です。