プロ野球・巨人は4日、中学生硬式野球チーム「ジャイアンツU15ジュニアユース」を新設することを発表しました。また、同チーム監督に元巨人の片岡保幸さんが就任しました。

本硬式野球チームは24年に迎える読売巨人軍の球団創設90周年に合わせた周年事業の一環として設立されます。

球団内では数年前からJリーグ同様ジュニアユースをつくることが検討されていて、今回中学世代への参入に踏み切ったとのこと。そのため、連盟への登録名は巨人が使用していた多摩川グラウンドにちなんで「多摩川ボーイズ(＊登録申請中)」ですが、正式名称は「ジャイアンツU15ジュニアユース」となっています。

チームの目標は野球人口拡大のための「トップ選手養成」、社会人になってからもリーダーシップをとれる人材を目指す「人間力形成」、指導方法の確立による指導者育成を通した「社会貢献(還元)」の3つ。

片岡さんは中学生チームの新設に当たり、「勝つ喜びも大切だと思います。ただ、勝ちを優先する意気込みではおりません。中学野球、高校野球がゴールではないと思っているので、その先を見据えた野球というか、野球の楽しさ、素晴らしさをまず中学時代で学んでいただいて、その先にゴールがあるということを示せるような野球をやっていきたいと思っています。しっかりコミュニケーションを取りながら、その子に合った練習法であったりをわれわれスタッフ陣で模索しながら、どんどん新しいことにチャレンジしていきたいです」と語りました。

また、目指す選手像として「今年はWBCがすごい盛り上がりを見せて野球熱がまた出てきたと思うので、その舞台に立てるような選手をつくりたいです。(人間性の面では)自分で正しく選択できる、正しく努力できる人材をつくるのが目標です」とコメントしています。

さらに、個々人の発育発達の段階に応じて、動作解析やスポーツ心理学などのスペシャリストを持つプロ球団ならではの指導も行っていくということです。

チームはボーイズリーグ(日本少年野球連盟)の東京都西支部に所属。2024年に中学1年生になる新中学生約20名を4日から25日まで募集し、2024年3月から本格的に始動予定となっています。