【箱根駅伝】大東文化大学 目標は「5位」 前回1区で転倒の西川千青は2区で活躍誓う
■真名子圭監督の熱血指導
大東文化大学は、第51回大会で初めて総合優勝を達成。1990~91年には出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝で史上初の3冠を達成するなど、過去4度の総合優勝。これまで52回の出場を誇ります。
第96回大会以降は、3年連続で箱根駅伝出場を逃していたチームを立ち直らせたのが、真名子圭監督でした。
就任2年目に迎えた第100回箱根駅伝予選会では、トップ通過で本選出場への切符をつかむと、本選は総合10位でシード権を獲得。今回、さらに上のステージを狙うべく、充実の夏合宿を過ごしていました。
この日は長い距離を踏む強度の高い練習。選手の熱い走りに真名子監督も激走。「いけいけいけ」と声がグラウンドに響きます。
真名子監督は「順調過ぎて昨年以上の練習の質・量とも超えてけいぞくしてできている」と手応えは十分。
また「今年創立101周年になるので、新しい大東文化大学の駅伝の時代の扉を開けるような新たな1歩目にしていきたい」と意気込みます。
■前回1区で転倒…4年生エース西川千青はリベンジへ 恩師を追って入学した1年生の逸材にも注目
前回大会では1区を任されるも18キロ過ぎに転倒。それでも区間13位と奮闘しました。
今季は、7月の競技会では10000mで28分19秒58の自己ベストを記録。最後の箱根はエース区間を希望しています。
「今年はずっと2区でいきたいというのは監督にも言っていて、監督からも2区を任せると言っていただいている。2区を意識した練習を今回は取り入れていて、しっかりと上りの練習を誰よりも意識して取り組んできた。笑顔で終われるようにやっていきたい」
そんなエースが“スーパールーキー”と称したのが大濱逞真選手です。
高校駅伝でも花の1区を走った逸材は、かつて母校・仙台育英高校で指導していた真名子監督を追って大東文化大学に入学。6月の記録会では5000mでいきなり13分43秒50の自己ベストを更新。「仙台育英時代に真名子監督に教わっていたことが大きい。(箱根を)走れるのであれば、1区か2区か3区を走りたい」と語りました。
さらに2年生の棟方一楽選手は11月の上尾シティハーフマラソンで1時間1分38秒のU20日本最高記録をマーク。充実した戦力となっています。
真名子監督は「目標を口にすることは簡単なんですけれど、それを叶えるためには、それだけの行動をしないといけないので、厳しいトレーニングに耐えて、誰がどう見ても大東文化大学がこの目標にふさわしいと思っていただけるような資格を得た上で挑んでいきたい」と意気込み。
上昇気流に乗り、箱根駅伝で台風の目となるか。