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「これぞ青春」箱根駅伝でライバル校が熱い抱擁したワケ 山上りの5区が生んだ友情物語

2024年1月4日 19:31
「これぞ青春」箱根駅伝でライバル校が熱い抱擁したワケ 山上りの5区が生んだ友情物語
5区ゴール後に大東文化大の菊地駿介選手と法政大の細迫海気選手が熱い抱擁
第100回箱根駅伝は、青山学院大学が大会新記録で優勝。全23校がしのぎを削った激闘の中、2日の往路では5区山上りが生んだライバル校同士の友情物語がありました。

山上りの5区は、箱根の“天下の険”と呼ばれ、標高約874mまでを一気に駆け上る20.8キロの過酷なコースです。

4区から5区にタスキが渡る小田原中継所では、10位の法政大学がトップから7分50秒差、14位の大東文化大学が8分32秒差と、その差は42秒でスタート。

2年連続の5区となった大東文化大学4年生の菊地駿介選手は快走。法政大学4年生の細迫海気選手に山の中で追いつくと、追いつかれた細迫選手は終盤まで離れず並走します。

菊地選手は、区間4位の1時間11分41秒という走りで、8位に押し上げる6人抜き。細迫選手も粘りに粘って、大東文化大学のゴールから9秒後の9位でフィニッシュテープをきりました。

すると、細迫選手は法政大学の仲間たちと喜ぶのをすぐに中断。駆け足で菊地選手のもとへ行き、互いの健闘をたたえ合うように熱い抱擁を交わしました。

その日の午後に2人は自身のSNSを更新。細迫選手は「大東文化大の菊地くんと声を掛け合いながら、お互いを鼓舞しながら一緒に前を追って行けたのがすごく大きかったです」と菊地選手とのツーショットを添えて投稿。

菊地選手も「細迫くん、きつい時に声かけてくれてありがとう一緒に走れて良かった」と、細迫選手への感謝の気持ちをつづりました。

4年生の2人にとって最後の箱根路。ライバル校同士が生んだ熱い友情物語にSNSでは、「お互いをたたえる姿すてきだった」「レースを通じて切磋琢磨できるって素晴らしい」「これぞ青春」など、様々な反応が寄せられました。

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