【高校サッカー埼玉全力応援】『一致団結』して掴んだ8大会ぶりの舞台「正智深谷」を応援したい5つのこと
12月28日に開幕する第103回全国高校サッカー選手権大会に埼玉代表として出場する正智深谷です。
12月29日の全国大会1回戦では、長崎総大附とNACK5スタジアム大宮で対戦しますが、その埼玉代表正智深谷の応援したい5つのポイントを紹介します。
1.日本初のラグビーワールドカップベスト8を掴んだOB
浄土宗の宗門関係学校として宗祖法然上人の教えを建学の精神としています。校訓として「選択」と「専修」を掲げ、日々の教育活動に当たっています。
全国高等学校ラグビーフットボール大会に13回出場しているラグビー部は、2019年・2023年ワールドカップのメンバーであるウ゛ァル アサエリ愛選手らを輩出するなど、サッカー部以外の運動部も盛んです。
お笑いタレントとして知られている土田晃之さん、パーマ大佐さんの出身校でもあります。
2.全国高校サッカー選手権ベスト8の壁
1976年創部。91回大会で初の選手権全国大会出場。94回大会の翌年、2年連続となった95回大会では、準々決勝で青森山田に敗れるも、初のベスト8進出を果たしました。
OBには、AJオセールで活躍するオナイウ阿道選手や、ベガルタ仙台のオナイウ情滋選手など、数多くのプロサッカー選手を輩出しています。
夏のインターハイ最高成績は2013年の3位です。
3.4試合連続1点差ゲームを勝ち抜き頂点へ
群雄割拠の埼玉県大会。3回戦市立浦和に2-1、準々決勝浦和東に鹿倉颯太選手(3年)のスーパーフリーキックなどで2-1、準決勝は夏のインターハイ王者昌平を破って勢いに乗る聖望学園にコーナーキックから小西聖七選手(3年)の先制点を守り抜き1-0で決勝に進出。
そして、決勝戦は選手権全国大会初出場を狙う浦和学院に対し、佐藤飛友選手(3年)が決めて1-0で競り勝ちました。
4試合連続で1点差ゲームで勝利し、8大会ぶり4回目の埼玉県代表となりました。
4.チームスローガンは『一致団結』
『一致団結』。小島時和監督、キャプテン・大和田悠選手(3年)を筆頭に、選手全員がこの言葉を口にします。
ピッチの選手だけでなく、ベンチ、マネージャー、スタンドにいる応援団、それから地域の方々と一体となって戦うのが正智深谷の一番の強みです。それぞれの与えられた使命を全うし、全員で一試合一試合、着実に勝利を目指します。
そして、正智らしさといえば、『堅守速攻』です。ゴールキーパー森穂貴選手(3年)を中心に、粘り強い守備でゴールラインを割らせません。
そして、10番近藤七音選手(3年)を中心とした速攻も迫力満点です。
5.『黄金の左足』・鹿倉颯太
中心選手の1人が、抜群の精度の左足キックで観客を魅了する鹿倉選手です。埼玉県大会では、サイドバックながら、その左足から繰り出されるキックで3ゴールと全試合で得点に絡む活躍。
準々決勝のスーパーフリーキックから『黄金の左足』という異名を持ち、準決勝・決勝も、その左足から決勝ゴールを演出してきました。
昨年度はボランチでなかなか試合に絡めずにいましたが、今年から左サイドバックにコンバートされて頭角を現しました。
「この1年はセットプレーのキッカーを任せてもらえて、いろんな大会を経験していく中で自信がついた。最初にフリーキック決めたのが関東予選だったが、そういう経験をしてきて、選手権でも自分がキックで決められる、変えられるという自信がついたので、それが一番大きい。昔から左足のキックは、ずっと蹴っていたし、小中学生の時も好きでやっていて今にも繋がっている」と話し、小島監督もキーマンの一人と挙げています。
正智深谷の初戦は12月29日に行われる長崎総合科学大学附属との1回戦。
『一致団結』で掴んだ選手権の舞台。4度目の挑戦となるが、ベスト8の壁を越えられるか。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/テレビ埼玉)