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競泳金メダル岩崎恭子さん「私でも服を着て泳ぐのは難しい」着衣泳で水難事故の死亡者ゼロ目指す

2023年6月28日 6:00
競泳金メダル岩崎恭子さん「私でも服を着て泳ぐのは難しい」着衣泳で水難事故の死亡者ゼロ目指す
「着衣泳を広めるプロジェクト」記者会見に登壇した岩崎恭子さん
競泳選手でバルセロナ五輪女子200m平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子さんが27日、自身がプロジェクトリーダーとなり行う「着衣泳を広めるプロジェクト」発表記者会見に登壇しました。

着衣泳は衣服を着たまま水に入ることで主に水難・水害事故など水辺での不慮の事故への対処法として、小学校の授業などでも取り入れられています。水泳の授業で学ぶ「泳ぐ」という技術の習得ではなく、着衣のまま水に落ちた際、服や持ち物に備わっている浮力を生かし水に「浮く」ことを重視しています。

岩崎さんは、引退して間もない頃にテレビの企画で初めて着衣泳を体験。「泳ぎには自信を持っていたが私でも服をきて泳ぐのはこんなに難しいということを多くの人に伝えていかなければ」と感じたといいます。その後2011年の東日本大震災で着衣泳で助かった命があったというニュースを耳にしてから積極的に着衣泳を広める活動を行っています。

このプロジェクトは着衣泳の教育が普及しているオランダを参考に、学習プログラムに導入することで子供だけでなくすべての人が正しい知識を身につけ、水難事故の死亡者ゼロを目指す目的で行われる予定です。