競泳で“オリパラ二刀流”目指す石原愛依がパラ200m自由形で世界記録を上回る
17日に行われた競泳・第36回兵庫県夏季公式記録会に石原愛依(めい)選手が出場し、200m自由形でパラの世界記録を上回る記録を出しました。
2年前に視野が狭くなる目の病気を発症し、7割が見えていないという石原選手。視野や視力低下などの症状を抱えながら健常の大会に出場していましたが、2023年に国内のパラ水泳のクラス認定を受け、3月の日本パラ水泳春季チャレンジレースでパラの水泳大会に初参戦しました。
8月に行われる健常の国際大会「世界ユニバーシティ大会」の日本代表にも選ばれており、オリンピックとパラリンピックの二刀流を目指す石原選手はこの日2種目に出場。
200m自由形は序盤からリードし、タイムは2分04秒96。これは世界記録2分07秒64(視覚障害のなかで最も速いS13クラス)を大きく上回るタイム。
しかし、石原選手は病名や病気がはっきりしておらず、国際大会用のクラスがまだ認定されていないため、今回の記録は日本新記録として登録されました。
また100mバタフライでは自己ベストに1歩届かず、タイムは1分02秒31でした。
レース後石原選手は「自分の自己ベストを更新できた。これからちょっとずつ調整していって、夏に向けていい結果につながるいいきっかけになれば」とコメント。
また今後については「選ばれたユニバーシティ大会とインカレがあるので、まずはそれに集中。そのあとにゆっくり検査をしていって、クラス分けに向けてまたやっていこうかなと。国内のパラの試合にできるだけ多く出て、自分の出られる種目を増やして、国際のクラス認定がもらえたときに、すぐ大会に出られるように準備をしていく」と話しました。