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「狙ってました」とニヤリ スキージャンプ小林陵侑 地元・札幌でW杯今季初優勝

2025年2月16日 8:00
「狙ってました」とニヤリ スキージャンプ小林陵侑 地元・札幌でW杯今季初優勝
ジャンプW杯で優勝した小林陵侑選手
◇ノルディックスキー・ジャンプ男子W杯個人22戦(15日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)

北京五輪スキージャンプ金メダルの小林陵侑選手が、地元・札幌で開催されたW杯にがい旋。ビッグジャンプを2本そろえ、今季初優勝に輝きました。

これまで2度のW杯個人総合優勝を果たし、日本選手歴代最多となる通算32勝をあげている小林選手ですが、今季ここまで、優勝はおろか表彰台にすら立てていませんでした。

その危機感から、今年1月中旬にはW杯の試合をスキップ(欠場)。地元・札幌で合宿を行い、調整に当てていた小林選手。「気持ち的にもリセットできた」と話し、国内での調整が大きかったことを明かしました。

地元・札幌で行われた今大会、風がめまぐるしく変わることもあり、直前のトレーニングを飛ばず、ぶっつけ本番。

ジャンプに不利な追い風のなか、1回目にヒルサイズと同じ137mを飛んでトップに立つと、2回目も136.5mとヒルサイズに迫るジャンプを見せました。

2回目のジャンプの飛型点は審判全員が19.5点をつけるなど、全体トップの58.5点をマーク。2位に約20点差をつける合計286.4点で圧勝し、安定したジャンプで復活の兆しを見せました。

試合後、「勝ててすごくうれしい」と顔をほころばせた小林選手。「シーズン序盤は、表彰台遠いなと焦りもあった」と語り、「今季は特に表彰台なしでここまで来て、いろんな応援やサポートしてくれる方がいる前で優勝できたのが自信になりました」とコメントしました。

優勝について聞かれると、「狙っていました」とニヤリ。「(優勝の)予感はありました。先々週ぐらいからジャンプがまとまってきていて、ホームで多少自信はありました」と振り返りました。

翌日の個人第23戦に向けては、「ヒルサイズ超えを2本そろえたい」と意気込みました。

最終更新日:2025年2月16日 8:00