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【箱根駅伝予選会展望】東京国際は日本学生記録のエース擁する 史上最多57チームで争う本大会の切符

2023年10月4日 6:32
【箱根駅伝予選会展望】東京国際は日本学生記録のエース擁する 史上最多57チームで争う本大会の切符
前回の箱根駅伝予選会緊張のスタートシーン
第100回箱根駅伝の出場校・選手エントリーが2日(月)に発表されました。記念大会となる今年の予選会は、本大会への出場枠が例年より3つ多い「13」となります。

また、参加資格が「関東学生陸上競技連盟男子登録者」から「日本学生陸上競技連合男子登録者」となり、全国の大学が参加可能となりました。ただし、エントリーするには10000m34分00秒以内の公認記録を持つ選手を10人揃えなければなりません。

この要件を満たした、関西地区の立命館大学・京都産業大学・大阪経済大学・放送大学関西、東海地区の皇學館大学・愛知工業大学・中京大学、北信越地区の信州大学、北海道地区の札幌学院大学、中国四国地区の環太平洋大学、九州地区の日本文理大学が参加を表明。関東の46チームを含め、史上最多の計57チームがエントリーしました。

■スーパーエースを擁する東京国際大、安定感のある帝京大


前回の箱根駅伝本大会で11位だった東京国際大学は4年ぶり、13位だった帝京大学は6年ぶりと、久々の予選会となります。本大会のシード常連校とはいえ、独特の雰囲気がある予選会を経験している選手がいないことは不安材料といえるかもしれません。とはいえ、5000mと10000mの日本学生記録をもつリチャード・エティーリ選手(1年)を擁する東京国際大、上級生を中心に安定した戦力を誇る帝京大ともに上位通過候補とみられています。

東海大学は、エースの石原翔太郎選手(4年)と駅伝主将の越陽汰選手(3年)を欠くやや苦しい布陣。それでも成長著しい花岡寿哉選手(2年)がタイムを稼げる上に、10000m28分台ランナーが10人以上おり、戦力が充実しています。

前回トップ通過の大東文化大学は、今年の全日本大学駅伝関東地区選考会でも城西大学に次いで2位に入っています。総合力を武器に予選の戦い方を心得ているといえるでしょう。

前回6位通過で55年ぶりに本大会出場を果たした立教大学は、今季のトラックシーズンは主力選手に自己ベストはそれほど多くありませんでしたが、前回のメンバーが数多く残っているのが強みです。予選会では前半から積極的なレースを見せてくれるでしょう。


前回予選会2位の明治大学は、本大会ではなかなかシード権に届かず、今年の全日本選考会では10位敗退と辛酸をなめました。しかしながら、エース児玉真輝選手(4年)や前回大会7区区間賞の杉彩文海選手(4年)をはじめ、力のある選手が揃っています。

初出場から75回大会連続出場中の日本体育大学は新エースの山崎丞選手(2年)が軸。その他にもスタミナ型の選手が揃っており、手堅いレースを見せてくれそうです。

山梨学院大学は、1年生ながら関東インカレの1部ハーフマラソンを制したビリアン・キピエゴン選手が強力。7月には自己記録を更新する選手が続出し勢いがあります。

国士舘大学は、ピーター・カマウ選手(3年)の奮闘もあって、7年ぶりに全日本大学駅伝に出場を決めています。その勢いを箱根予選会にも繋げたいところです。専修大学は前回日本選手トップの木村暁仁選手(4年)が外れたものの、近年の予選会でしぶといレースを見せています。予選突破へは、今季の前半戦に出遅れていた最上級生の復調が鍵となりそうです。以上の10校が前回の本大会に出場したチームで、連続出場を狙います。