東京五輪の雪辱 堂安律がチームメイトに放った「2回も負けるなんてあり得ないぞ」
グループリーグ最終戦スペイン戦でチームメートに言い放った勝利への思いを振り返りました。
スペインとの対戦の前、チームでどのようなコミュニケーションがあったか聞かれると「板倉選手とは年が近いので、東京五輪の悔しさを絶対に返そうと、たくさんコミュニケーションを取っていました」と答えました。
堂安選手は24歳以下の日本代表として2021年の東京五輪に出場。準決勝でスペインと対戦しましたが、延長後半、スペインのアセンシオ選手にゴールを奪われ決勝進出を逃しました。
堂安選手は「対スペインに関しては、個人的な感情を入れてはいけないと、この大会に挑みましたが、やっぱりピッチに立ったときに対戦相手に(東京五輪と)同じメンツがいたので『こいつらに絶対にもう一回負けたくない』『絶対に勝ってやる』という気持ちでした」と意気込んでいたと言います。
その悔しい思いを晴らすため、堂安選手は途中出場の直前に東京五輪のメンバーを集めました。
堂安「ピッチに行く前に東京五輪のメンバーを少し集めました。三笘選手も一緒に投入されるタイミングで、(前田)大然くんや五輪メンバーも近くにいて、『同じ相手に2回も負けるなんてあり得ないぞ』と発言しました」
堂安選手が後半から投入されると、後半3分に堂安選手が同点ゴールを決め、その3分後に田中碧選手が勝ち越しゴールを挙げました。
1点差を守り切り決勝トーナメント進出を決めた瞬間、堂安選手は「先輩方が大好きだったので、先輩方と1日でも多く練習できるし、1試合でも多く試合ができるうれしさがこみ上げてきました。年齢を重ねている選手が代表引退だとか色々な話が出てくる中で、少しでも彼らとプレーしたいという思いが強かったので、それができるほっとした思いがありました」と仲間とプレーを続けられる喜びをかみしめていたと言います。