【高校サッカー広島全力応援】堅忍不抜を貫く堅い守備「広島国際学院」を応援したい5つのこと
1.ロックスターも賞金王も
広島国際学院は前身の「広島高等予備校」が1927年広島市に創立されました。1946年に海田町に移転し校名変更も経て現在に至ります。ロックミュージシャン矢沢永吉さんのほか、2024年の男子ゴルフ日本ツアー賞金王の金谷拓実プロも学校のOBです。今年はゴルフ部が全国大会に出場したほか、空手道部・硬式テニス部・陸上部がインターハイに出場。現役生も幅広く活躍を続けています。
2.2大会連続出場!超えられるか先輩たちを
サッカー部の創部は1954年。昨年、インターハイと選手権で念願の全国大会初出場を果たしました。前回大会では国立競技場での開幕戦で早稲田実に2-0で勝利。2回戦の静岡学園戦ではPK戦の末に勝利を収め、全国ベスト16の成績を残しました。
2年連続出場の今大会では、静岡学園と再びのマッチアップ。リベンジに燃える相手に勝ち、先輩たちの成績を超えることを目標に選手たちは努力を重ねています。
3.新スタジアム決戦!自慢の守備力で「ほこ・たて対決」を制する
舞台はJリーグ・サンフレッチェ広島の本拠地、今年開業したエディオンピースウイング広島。両校全校応援という盛り上がりのなかキックオフしました。
試合は前半38分、上光碧選手(3年)のロングスローから喜々津夢斗選手(3年)がヘディングシュートを決めて先制点。後半19分にも、中石圭亮選手(3年)のパスを受けた喜々津選手が右足でシュートを放って追加点をあげました。攻勢を強める瀬戸内に対し、GK加藤翔正選手(3年)がゴールを許さず2-0で勝利。無失点で県大会優勝を飾り、2大会連続の全国出場を決めました。
4.どんなときも耐え忍ぶ、粘り強すぎる守備
チームが掲げるスローガンが「堅忍不抜」。どんな困難にも心を動かさず、耐え抜くことを意味します。そのスローガンがもっとも表れるのが、県大会無失点の自慢の守備です。
前回の全国選手権での戦いで、谷﨑元樹監督は「全国レベルの守備の強度」を実感したといいます。今年は「相手にまとわりつけ」と守備の意識を徹底し、負けないチームを作り上げました。
DFの上野陽光キャプテン(3年)も「粘り強くぶれずにやる、守備の部分でプレーに表せている」と話しています。
5.けがの副キャプテンのために燃えた!
上野選手とともにチームをまとめるのが、2人の副キャプテン・山本まさお選手(3年)と松本遼飛選手(3年)です。ただ、県大会の前にアクシデントが。不動のボランチだった松本選手に右足の疲労骨折がわかり、戦列を離れることになってしまいました。
全国大会で復帰を目指す松本選手に勝利を届けたいイレブン。1年の時からともに自主練習を重ねた山本選手はプレーやベンチでの相手の分析でも貢献し、小中高と松本選手と同じチームでプレーする小林杏翼選手(2年)は、松本選手のポジションに入り活躍。松本選手自身もけがのあとも練習に顔を出し、少しでもチームのために行動しました。
選手権全国大会を前に練習に復帰した松本選手は「みんなには感謝しかない。短い期間でもサッカーをできる楽しみをかみしめてプレーしたい」と話します。一丸となってたどりついた全国の舞台で、広島国際学院がさらなる勝利を狙います。
広島国際学院の初戦は12月29日に行われる静岡代表・静岡学園との1回戦。先輩達を超えるベスト8入りへ、堅忍不抜に突き進む広島国際学院が会場を沸かせます。
(取材・文 高校サッカー選手権民放 43 社/広島テレビ)