長引く雪の影響は、スポーツにも及んでいます。来月2日にホーム開幕戦を控えるカターレ富山は、会場に雪が積もり、試合開催が心配されていました。しかしきょう、それを救おうと多くのボランティアが駆け付け、除雪作業を行いました。

武道アナウンサー「県総合運動公園陸上競技場は雪にすっぽりと覆われています。ここはピッチの上ですが、雪は私のひざ丈まで積もっています」

J2に復帰して初めてのホーム開幕戦まで1週間を切ったカターレ富山。

しかし、長引く寒波の影響でピッチの芝の上にはおよそ40センチの雪が積もりスタジアムの整備が間に合わない事態となっていました。

そのピンチを救ったのはおよそ400人もの除雪ボランティアたちでした。

カターレ富山がSNSなどを通じて呼びかけたところ、日頃からクラブを応援する人たちが自前の除雪道具を持って集結しました。

男性「思ったよりも深いですね。 ちょっとびっくりしました」

男の子「ホーム開幕戦で選手がやりやすいように雪をなくす」

天然芝を傷つける恐れがあるため、除雪機や金属製の道具は使用できません。

それでも、参加者は笑顔！

「日頃、熱い試合を見せてくれるカターレの選手たちへの感謝を込めて」

そんな思いで、手作業で雪を運びました。

男性「みんな同じ気持ちだと思うので気合い入りますよね」

男性「熱いっす。選手の皆さんこの中でやらせるわけには、違う競技になっちゃうから」

武道アナウンサー「どのくらい頑張った？」

男の子「結構」

もう一人の男の子「大変だし楽しい」

除雪開始から1時間で芝の緑が現れました。

カターレ富山経営企画部長・齋藤徳宏さん「皆さん笑顔でやっているところに、ものすごくカターレに対する愛情を感じています。おそらく 選手もネットやテレビを通して 必ず見ると思いますので、それは プレイでしっかりと見せてくれると確信しています」

カターレ富山を応援する多くの人たちの力できょうの除雪は順調に進み、ホーム開幕戦には十分、間に合う見込みです。