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“公務員の甲子園” 富山県警野球部が挑む

2024年8月5日 19:26
“公務員の甲子園” 富山県警野球部が挑む

7日に、夏の全国高校野球大会が開幕しますが、”甲子園”を目指しているのは高校生だけではありません。富山県警野球部が今月、“公務員の甲子園”と呼ばれる全国官公庁野球大会に県代表として出場します。全国の舞台でホシ(勝利)をあげられるのか。大会前のチームを取材しました。

制服姿で次々に集まってくる警察官たち。事故か!はたまた事件か…。

いえいえ。彼らは、富山県警の現職警官で作る野球チーム、その名も「県警BLOCKS」のメンバーなんです。

2017年に結成し、現在、部員は28人。普段は県民の安心を守る警察官。ひとたびユニフォームに着替えれば泥臭く白球を追いかけます。

2024年6月、12の官公庁の野球チームが争う県大会で決勝に進み、創部8年目で初優勝。“公務員の甲子園”と呼ばれる全国大会への切符を掴み取りました。部員たちは、野球部の活動が仕事にも生かされているといいます。

小矢部警察署地域課 河原諒巡査長(27)
「バッティングとかでストレス発散や、ランニングやダッシュで汗を流すことによってリフレッシュできます」

高岡警察署地域課 河野隼輔巡査(23)
「野球で体を動かして、そこで得た体力も、仕事でプラスに働いとるかなと思います」

精鋭が集う、県警BLOCKS。なかには甲子園出場経験のある選手も。

チームの主砲、センターの山本大志巡査(28)。
「背番号8番センター山本大志です。チームに貢献できるように頑張ります」

12年前、富山工業が甲子園に初出場を決めた決勝戦で、ダメ押しのタイムリーヒットを放つなど、2年生ながらレギュラーとして活躍しました。

そしてショートの中村勇人巡査。高校時代には、石川大会決勝で9回裏に8点差を逆転した星稜高校の守備の要としてチームを支えました。

そのほかにも、1番セカンドの山本圭太巡査は公式戦の打率が5割を越えるその打棒と、華麗なグラブさばきでチームを引っ張ります。

そして。

チームの絶対的エース、ピッチャーの山本宏樹警部補。その鋭い眼差しに迫力が感じられます。そのワケは。

山本宏樹警部補
「県警本部の捜査一課です。刑事です」

犯罪捜査と同様に、ピッチングにも緻密さが光ります。

山本宏樹警部補
「悪は許さないという気持ちで仕事には専念しておりますので、ピッチングでもバッターを一人ひとり仕留めるという強い気持ちで戦っております」

チームが目指すのは、県勢がまだ見たことのないベスト4の景色です!

射水警察署交通課 牧野克哉巡査長(34)
「チームとしては、県警と銘打って大会に出場させていただいていますので、仕事でも野球でも、“ホシ”をあげるというところで一勝を目指して頑張りたいと思います」

「全国ベスト4目指して頑張るぞ!おおっ!」

仕事と野球の両立は大変だと思いますが相互によい効果もありそうですね。県警BLOCKSは、8月19日に鳥取県代表と初戦を迎えます。

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