＜2月9日(日) ファイターズ2軍キャンプ地・国頭＞

生まれ育った帯広からプロ野球の世界へ羽ばたき、現在は沖縄で春季キャンプに臨んでいる澁谷純希投手(18)を尋ねると、プロ入り前と変わらないあどけない表情で取材に応じてくれました。

Q.初キャンプどう過ごしている？

（澁谷純希投手）「最初は色々と分からなかったですけど、今は大分慣れてきて野球に集中できています」

Q.プロのキャンプに参加して、一番の驚きは？

（澁谷純希投手）「選手一人一人が”自分の課題に向けて自分のために”頑張っている事ですね。練習量も質もすごいです。新人は練習に制限があるので、自分も自主練習したいけど今は我慢しています。練習後の自主練習は無しで、オフの日もボールを投げたり走ったりはしないようにしています。オフの日は寝て食べて、体力回復に努めています」

Q.先輩と打ち解けられた？

（澁谷純希投手）「（国頭にいる北海道出身の先輩）玉井さんや根本さんは気に掛けてくれて「練習どう？」とか話しかけてくれます」

Q.今キャンプのテーマは？

（澁谷純希投手）「1年間は土台作りなので、体を大きくしたいです。今は87kg、182cm。本当は185cm欲しい。筋肉を増やしつつ体重はキープして、体脂肪率は現在の17～18％から20％くらいにしたい」

Q.体脂肪率を増やしたいのは意外ですね

（澁谷純希投手）「意外ですが伊藤大海投手も体脂肪率20％あったり、投手はそれくらいあっても良いみたい。体を作り変えるためにまずは太って、それから絞ります。お米も頑張って食べていて、朝は300g・夜は600g以上。必ず量を測って食べています。朝が早いので朝ご飯は5時半に食べます。夜はお腹が空くので捕食で補っています」

～ここで同郷の先輩・根本悠楓投手(21)が乱入～

Q.同じ北海道の後輩は可愛いですか？

（根本悠楓投手）「可愛いです。自分が入って来た時と雰囲気が似ているとみんな言っています。同じ左で投げ方とかも」

Q.入団前から根本さんに話を聞きたいと言っていた

（根本悠楓投手）「まだ聞かれてないです（笑）」
（澁谷純希投手）「これから徐々に…（笑）」
（根本悠楓投手）「僕も最初は喋れなかったです。これからですよ」

Q.根本投手も高校の時から比べると体が見違えるほど変わりましたね

（根本悠楓投手）「高校の時の写真を見ると幼いなって思います。でも澁谷はスクワット200kgくらい上げるらしいですよ」
（澁谷純希投手）「MAX270kgです」
（根本悠楓投手）「ええ！？フルで！？」
（澁谷純希投手）「浅めです」
（根本悠楓投手）「浅めかよ！（笑）」
（澁谷純希投手）「すみません（笑）」

Q.改めて今キャンプの目標をお願いします

（澁谷純希投手）「まだまだ土台が出来ていないので、1年目は土台作りに専念して自分のレベルを上げたいと思います」
（根本悠楓投手）「1年目なので、自分が思ってる以上に疲弊していてケガもするかもしれない。自分は1年目にケガをしてしまったので、焦らずやって欲しい。変わったことはしなくていい。基礎をしっかりやっていけば上手くなります」
（澁谷純希投手）「ありがとうございます」

Q.根本さんの目標もお願いします

（根本悠楓投手）「ことしは流石に頑張ります、勝負のシーズンです」

北海道から高卒でプロ野球の世界に飛び込んだ二人の左腕。

マウンド上では見せない”どさんこらしい”あどけない表情と、まだ打ち解け始めたばかりの初々しい、優しく温かい言葉の数々を国頭で垣間見ることができました。