「どんな高校よりも質の高い練習を」山梨学院ラグビー部 2年連続の花園へ さらなる成長を誓う
11月17日放送の「YBSスポーツ&ニュース 山梨スピリッツ」に生出演したのは、PR渡辺侑主将(富士河口湖町出身、3年)、FL渡邊楓太選手(富士河口湖町出身、3年)、CTB井上愛斗選手(都留市出身、3年)です。
■40点差の圧勝 力を示した決勝戦
Q.県予選優勝から1週間。今の心境は?
渡辺主将
「地元の友達や両親の知人、親戚からいろんなメッセージをいただいて、めちゃくちゃうれしい」
10日の県予選決勝は、2年ぶり53回目の優勝を狙った伝統校・日川と対戦。山梨学院は前半4分に先制トライを奪いました。
Q.早い時間での先制トライだったが?
渡辺主将
「このトライの前にボールが手につかないこともあったが、このトライで安心して、 もう1回やろうとなった」
11分にペナルティーゴールで2点差とされた山梨学院ですが、23分、井上選手がスピードを生かしてトライ。リードを広げました。
井上選手
「失点後にトライを取れたことで、もっと思い切ってプレーすることができた」
Q.トライの瞬間は?
井上選手
「『やってやったぞ』と」
後半はFBがシンビンで7分間の退場となり、1人少なくなる時間帯も。それでも粘り強い守備で日川の攻撃をしのぎました。
28分には渡邊選手がゴールライン直前のラックからの突破でトライ。リードを広げました。
渡邊選手
「CTBフォトフィリ・パエア選手(3年)が非常にいいゲインをしてくれたので、自分もそれに乗っかってトライできた」
Q.トライを決めたときの気持ちは?
渡邊選手
「もう最高だった」
決勝は前半に2トライ、後半に5トライを決めた山梨学院が43-3で勝利しました。
Q.スクラム最前列を担う渡辺主将にとって、どんな決勝だった?
渡辺主将
「決勝戦独特の緊張感はあったが、それでもフィジカルで相手にぶつかっていって、ダメージを与え続けることを徹底できた」
Q.初の連覇に向け、どんな思いを持って臨んだ?
「去年の先輩たちの思いを引き継ぐ。『日川に勝つぞ』という気持ちででやることができた」
山梨学院は1対1に負けない体づくり、心づくりに取り組み、去年からはレスリングを取り入れたフィジカルの強化も進めてきました。
■過酷な練習が大きな自信に
Q.渡邊選手の決勝でのトライもフィジカル強化の成果が出た?
渡邊選手「練習試合の対戦相手も強くなる中、自分たちもそれに劣らないプレーができていた。練習の成果は感じる」
Q.日々厳しい練習の中でも、特に辛いメニューがあると聞いたが?
渡邊選手
「コンタクトフィットネス。限界まで走って、限界までタックルする。1時間ぐらい」
Q.その練習が決まったときの気持ちは?
渡邊選手
「テンションを上げないと乗り切れない(笑)」
Q.今のチームの課題は?
井上選手
「去年から、ペナルティーで自分たちの苦しい時間が多くなった。『ノーペナ(ノーペナルティー)』を意識して普段の生活から取り組んできた」
Q.普段からどんな意識を?
井上選手
「学校生活で自分たちから積極的に挨拶する、提出物の期限をしっかり守る、落ちているごみを拾うなど、当たり前のことを徹底している。やってみて、ペナルティーの数も以前より減った。ペナルティーしないチームになってきた。厳しいメンタルトレーニングなどもあったおかげで、ノーペナルティーにつながっていると思う」
井上選手
Q.厳しい練習メニューが課されたとき、どんな気持ちに?
井上選手
「夜も眠れず、辛い気持ちでいっぱい(笑)」
■2年連続の花園へ まずは1勝を
全国大会は12月7日に組み合わせ抽選が行われ、27日に東大阪市の花園ラグビー場で開幕します。
前回大会の"花園初陣"は2点差で敗れています。
Q.花園の舞台でどんなプレーを見せたいか?
渡邊選手
「最後の大会になるので、今までやってきたことを全てぶつけ、悔いのないようにやっていきたい。(背番号が)6番なので6トライしたい」
井上選手
「(相手が)強豪校になるにつれ、相手のフィジカルも強くなってくると思う。それに負けないぐらいハードなトレーニングをして、花園では相手をひっくり返すようなタックルをしていきたい」
渡辺主将
「チームとして花園ベスト4を目指している。とても難しい目標だと思うが、この1カ月間、どんな高校よりも質の高い練習と、練習量をこなす。仲間とコミュニケーションをとって過ごしていきたい」
(「YBSスポーツ&ニュース 山梨スピリッツ」2024年11月17日放送)