Ｑ．山梨大会決勝から日が経ったが、今の心境は？

豊泉監督

「正直、実感がわかなかったが、5日経って『あの甲子園に行けるんだ』と実感している」

Ｑ．周囲の反応は？

藤森主将

「地元の友達や、お世話になった方々からSNSを通して連絡をたくさんもらった」

Ｑ．何通ぐらい来た？

藤森主将

「合わせて200通ぐらい」

Ｑ．山梨大会5試合の評価は？

豊泉監督

「一戦一戦厳しい試合だったが、選手たちが本当に成長してくれた大会になった」

Ｑ．どんな思いで宣誓した？

藤森主将

「今年1月に石川県で震災があり、その影響で（系列校の）日本航空石川が山梨に避難してきた。そのときに野球ができることは当たり前ではないと身をもって感じた。あとは本当に感謝の思いを伝えられるようにと臨んだ」

Ｑ．希望制になった2003年に選手宣誓したのが、当時日本航空の主将だった豊泉監督。藤森主将の選手宣誓は、どう目に映った？

豊泉監督

「私とは比べ物にならないぐらい素晴らしい選手宣誓だった」

Ｑ．チームスローガンの「日本一泥臭いチーム」はどうやって決まった？

藤森主将

「去年の秋の（県大会）準決勝・帝京第三戦で、初回からミスが絡み、最後までミスの連鎖が起き、負けてしまった。そこで3年生でミーティングを開き、決めた」

Ｑ．具体的に取り組んだことは？
藤森主将

「試合に出る選手はもちろんだが、ベンチにいる選手、スタンドで応援する選手がそれぞれの役割を果たす。集中力の中で出てくる声、事前の準備、冷静な判断をが勝利につながると思った」

Ｑ．金子捕手は甘いプレーに厳しく声をかける。どういった思いか？

金子捕手
「アウトになるまで走らないとか、 凡打したときに走らないとか、交代のときに走らないとか、そういった部分で厳しく声をかけた。日本航空石川（野球部）の言葉の引き出しを持ち帰って、しっかり全員に共有して前向きな言葉もかけるようになった」

Ｑ．大会前に監督は選手たちに「必ず甲子園に行く」と言葉をかけた。今までそういう言葉はかけたことはなかった？

豊泉監督
「初めてそういう言葉をかけた。今年の3年生は、本当に普段の学校生活、寮生活からまとまりがあって、グラウンド外でもグラウンド内でも本当に信頼できる。こういうチームで甲子園に行きたいという気持ちを伝えた」

Ｑ．後輩から見て、3年生たちが作り上げるチームの雰囲気は？

高木投手
「3年生が練習でもチームを引っ張ってくれる。特に藤森さんと（金子）竜馬さんが練習でよく声をかけてくれるので、すごいいい雰囲気」

Ｑ．山梨大会決勝のシーンでは、ピンチの場面でマウンドに集まった際に声をかけられていた。どんな声を？

高木投手
「藤森さんからもらった言葉は…覚えてない（笑）。竜馬さんからの言葉は覚えていて…」
Ｑ．その喝があったから頑張れた？
高木投手
「はい」

Ｑ．チームを熱く引っ張る金子捕手は、三塁手の金子優馬選手と兄弟。どんな存在？

「絶対に負けたくない存在。一緒に甲子園の舞台に立てるので、全国に兄弟の名をとどろかせたい」

Ｑ．甲子園大会の目標は？

豊泉監督

「日本航空の最高成績であるベスト16を超え、まずはベスト8を。その先の日本一を目指したい」

Ｑ．大会が始まるまでの準備は？

豊泉監督

「チームのモットーである、守備からリズムを作る。攻撃面では小技、細かいプレーを練習したい」

Ｑ．甲子園でどんなプレーを？

藤森主将

「甲子園でも山梨大会同様、日本一泥臭く、（山梨大会出場）34校分の思いも背負って優勝できるように、見ている人の胸を熱くできるプレーがしたい」