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懐かしのブルートレイン「あけぼの」 宿泊再開に多くのファン 小坂鉄道レールパーク

2024年5月7日 19:14
懐かしのブルートレイン「あけぼの」 宿泊再開に多くのファン  小坂鉄道レールパーク

昭和から平成にかけ40年以上東京・上野と秋田や青森を結んだ寝台特急
「あけぼの」が引退してから10年近くが経ちました。

その「あけぼの」の車両に、宿泊できるということで人気を集めていたのが、
小坂町の観光施設、「小坂鉄道レールパーク」です。

新型コロナの感染拡大などで宿泊客の受け入れを休止していましたが、
先週、4年半ぶりに宿泊営業を再開し、さっそく多くの鉄道ファンが訪れました。


廃線となった鉄道の設備を活用した施設、「小坂鉄道レールパーク」。

展示の目玉 寝台特急「あけぼの」が4日、
4年半ぶりに帰ってきました。

車体が青いことからブルートレインと呼ばれ親しまれてきた「あけぼの」。

40年以上、上野と秋田や青森を結び、いまも全国各地に多くのファンがいます。

小坂町は、引退した車両をJRから譲り受け宿泊施設として2016年から営業してきました。

小坂鉄道レールパーク鈴木二朗園長
「やはり古い車両なので先ほどもトラブルがもう発生しまして、
 そこはもう直してきたんでよかったんですけども」

「日々点検しててもこういうことが起こるということが、
 改めてわかったというところも収穫なのかなと思っています」


あけぼのの車両は製造から50年近くが経過しています。

塗装ははがれ、さびや雨漏りも相次ぐ中、新型コロナの影響で2020年以降は営業を休止。

使わなくなると老朽化はさらに加速してしまいました。

再び宿泊客を受け入れるため小坂町は昨年度、約1830万円をかけ車両を補修しました。

このうち350万円は、ふるさと納税の制度を活用したクラウドファンディングで全国から寄せられました。

レールパークでは寝台列車だったころと同じ2種類の個室があり、
内装もほぼ当時のままで懐かしい雰囲気を味わえます。

迎えた、宿泊営業再開の日。
全国各地から約40人の宿泊客が訪れ、あけぼのは“満員”となりました。


レールパークの「あけぼの」の特徴は実際に車両が動くことです。

動くブルートレインに乗ることができるのは、全国ではいま、ここだけと言われています。

この日を待ちわびていた宿泊客たちはブルートレインでの旅を思い出しながら
貴重なひと時を楽しみました。

北海道札幌から訪れた20代
「今夜行列車がないんで、こういう味わいのある列車が残っているのここしかないんで
 寝台特急って言ったら青ですかね」

福島・いわきから来訪
「久しぶりにブルートレインに乗ったんで、ドキドキってかワクワクしてます」
「この2段ベッドに座っているだけで楽しくてしょうがないですね、へへ」

首都圏と東北を結び、利用客の思いも乗せてきた寝台特急「あけぼの」。

宿泊施設として再び走り始めた青い車体は、さまざまな人たちの思い出を新たに作り出します。

今年の「あけぼの」への宿泊は10月までの毎週土曜日のほか、
8月には一部の金曜日も予定されています。

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