見ごろ迎えた菜の花の名所 最後の春
大仙市協和の小種地区で平年よりも3週間ほど早く菜の花が見ごろを迎えています。
植え始めてから18年の菜の花畑ですが、見ることができるのは今年が最後です。
大仙市協和の小種地区で約6.5ヘクタールにわたり広がる菜の花畑。
先月、気温が高い日が続いたことを受け、今月上旬に咲き始めた菜の花は、18日で8分咲きとなり、例年より3週間ほど早く見頃を迎えました。
この地区で菜の花を育ててきた、佐藤誠さん、78歳。
化学肥料と農薬を使わず、有機栽培で育ててきました。
この場所では元々、野菜や果物が育てられていたといいます。
耕作する担い手が減り、手入れされない畑が増えていくのを見た佐藤さんは、花を見られる場所にしようと60歳の時に菜の花を植え始めました。
その後、地元の農家と力を合わせて法人を立ち上げて菜の花の名所に育て上げました。
佐藤誠さん
「なんか惜しい面もあるんだけど、やっぱり皆さん(従業員)がやっぱり高齢化になって、だからもう思い切って今年やめようかなってみんなで相談して」
18年続けてきた菜の花畑の管理。
佐藤さんは、今年の公開をもって終えることにしました。
テレビで紹介されたことを機に、県外からも多くの見物客が訪れるようになった、小種地区の菜の花畑。
菜の花は今週末には満開になる見込みで、今月いっぱい楽しめます。
佐藤さんは、早ければ6月末に最後の刈り取りを行うことにしています。