特産「ホップ」の収穫盛ん 大雨被害も良質な出来に 国内有数の産地・横手市
横手市で、ビールの原料のひとつ、ホップの収穫が盛んに行われています。
先月の記録的大雨で浸水した畑もありますが、無事に収穫を迎え、農家も胸をなでおろしています。
ビールの苦みや香りのもととなる、横手市特産のホップ。
横手市は、大雄地区を中心に20戸の農家が約16ヘクタールの畑でホップを栽培する、全国有数の産地です。
収穫は、トラクターの荷台につけたはしごに登って行われ、高さ5メートルほどに成長したホップを、生産者同士が協力し、ツルごと鎌で刈り取っていきます。
先月の記録的大雨では、用水路からあふれた水がホップ畑にも流れ込み、一部が浸水する被害がありました。
長雨による日照不足も影響し、収量は去年より2割ほど減る見込みですが、収穫期の8月に入ってからは天候にも恵まれ、例年通りの質の良いホップに仕上がっているということです。
収穫したホップは、葉やツルなどを取り除いたあと、15時間ほど乾燥させます。
収穫したすべてが大手ビールメーカーの「キリン」の工場に出荷されます。
大雄ホップ農業協同組合 土田章之 組合長
「長雨が続いてかなり収穫が危ぶまれたんですけども、今年はいい花がついて、いいホップができたと思います。やっぱり国産のホップが入ったビールはうまいな、そういう風に思ってもらいたいですね。そのために我々もがんばってつくっているわけですから」
国産のビール原料のひとつとして、長年親しまれている横手市産のホップ。
今年は約32トンの収穫を見込んでいて、収穫は来月初めまで続きます。