大館市長選は無所属の新人3人の争いに
いまの市長が辞職することに伴う大館市の市長選挙が25日告示されました。いずれも無所属の新人3人が立候補し、市政の新たなかじ取り役を選ぶ三つどもえの選挙戦がスタートしました。
大館市長選挙に立候補したのは届け出順に、新人で元大館市議会議員の日景賢悟氏=55歳と、
新人で女性情報誌の編集長などを務めた、麓幸子氏=62歳。
新人で元大館市議会議員の石田健佑氏=27歳のいずれも無所属の3人です。
日景賢悟氏
「これからますます良い大館市をつくるためには、きょうここにいらっしゃる皆さまの力を1つに集め、より良い大館をこれからつくっていかなければなりません。この思いをですね大館じゅうの1軒1軒に届けるためにこの1週間、私どもは走り走ってまいります」
6月末まで大館市議会議員を9年余り務めていた日景氏。最も力を入れたい政策に地域商社の設立を掲げていて、会社経営の経験も生かして大館に“稼ぐ力”をつけたい考えです。これまでの市政の大枠は継続し、国や県と連携した政策も推進したいと訴えています。
麓幸子氏
「私が40年間の東京の中央経済界で培ってきたパイプを生かして、新たな業種新たな企業を誘致して、出ていってしまった若者がただいまと戻ってこれるまちにいたします。市民のための政治市政を取り戻す。そのために私は7日間戦ってまいります」
5年前と去年の、過去2回の大館市長選挙に続き、3回目の挑戦となった麓氏。これまでの市政の刷新を明確に掲げています。市民目線で予算を抜本的に見直すことで財源を生み出し、学校給食費無償化などを実現したいと訴えています。
石田健佑氏
「子どもたちや孫世代、若い世代がこの大館に残ってくれる住み続けてくれる。そうすることでこのまちの医療や介護福祉社会のインフラ、このまちをまもっていける未来につないで行ける若い人にこの町を選んでもらえる。そういう街づくりをいま皆さんと一緒に進めさせてください」
去年4月に大館市議会議員に初当選した石田氏、6月末に辞職して、市長選に挑みました。産業振興に最も力を入れたい考えです。市内に魅力的な仕事を生み出すことを通じて、若い世代の流出を防ぎ、将来の大館の担い手をつくりたいと訴えています。
大館市の人口は先月末時点で約6万6000人。合併で2005年にいまの大館市ができてから1万9000人近く減っています。高齢化率は40%を超え、去年1年間に市内で生まれた子どもの数は236人にとどまりました、ほかの市町村と同様に少子高齢化と人口減少が進む中、それに対応したまちづくりが大きな課題となっています。
市政の新たなかじ取り役は誰が担うのか。いずれも無所属の新人による三つどもえの争いとなった大館市長選挙は、来月1日に投票が行われ、即日開票されます。