焦点はクマ対策 34億円あまりの補正予算案の審議始まる 秋田県・6月県議会
一般会計の総額で34億円あまりの県の補正予算案を審議する県議会が始まりました。
クマによる人への被害を防ぐための対策が議論の焦点のひとつです。
県が提出した補正予算案には、放置されたクリやカキの伐採や、やぶの刈り払いなどを行って緩衝帯を整備するなど、人の生活圏にクマを近づけないための対策事業費として、5980万円が盛り込まれています。
佐竹知事
「指定管理鳥獣に指定されたことを踏まえ、国の支援が拡充され、人とクマ類との軋轢の低減に向けた取り組みを一層強化できるものと考えており、引き続き、市町村等と十分に連携しながら、適正頭数の管理をはじめとする被害防止対策の充実強化をはかってまいります」
対策事業費には、猟友会から強い要望があった猟銃購入費の補助拡充も含まれています。
また、これとは別に、県は来月からクマの目撃情報をインターネット上の地図に反映し、メール配信で迅速に周知するシステムの運用を始めるなど、対策を強化する方針です。
県が提出した補正予算案は、一般会計の総額で34億5127万円です。
医療機関の電子処方せん導入の支援費や、県の内外に秋田をPRする動画の制作費なども盛り込まれています。
県議会は来月5日まで開かれます。