寒風にゆれる干し餅 作業盛んに
横手市で冬の寒さの中で作る伝統の保存食、干し餅づくりが盛んに行われています。カラフルな干し餅が寒風にゆれるこの時期ならではの光景が広がっています。
横手盆地に吹きおろす冷たい寒風にさらして作る伝統の保存食、干し餅。横手市雄物川町の上西野地区では5戸の農家が保存会をつくり、干し餅を出荷しています。去年12月に始まった保存会の代表佐藤春樹さんの家の干し餅づくりはいまが最盛期で、家族総出で作業しています。
4センチ四方に切った餅を一つひとつ手作業でひもにくくりつけ、水に浸して凍らせたあと、2週間から1か月ほど小屋の中につるし、じっくりと乾燥させていきます。寒さが増すほどに水分が抜け、独特のサクサクとした食感に仕上がる干し餅。この冬は平年より気温が高く風も弱い日が多いため、扇風機の風も当てながらこまめに乾燥具合を調整しているといいます。
来月上旬まで続く干し餅づくり。しょうゆ砂糖など7種類に味付けされ、県内のスーパーや道の駅などで販売されます。