ドローンでクマを捜索!赤外線センサーカメラ搭載 仙北市角館町で実証実験
クマによる被害を防ごうと新たな取り組みが始まりました。クマの目撃が相次いでいる仙北市角館町で、ドローンを使ってクマの居場所を捜索する実証実験が行われました。市は成果を検証して効果的なクマ対策と、ドローンの利活用について検討していく考えです。
実証実験が行われたのは仙北市の観光名所 武家屋敷通りにほど近い古城山公園と角館高校です。
使われたドローンは本体のみで約300万円で、温度を測定できる赤外線センサーカメラも搭載されています。
19日朝に行われた実証実験でクマは見つからなかったものの、目視では確認できなかった野生動物の姿を捉えました
「これ見えますか?」「キツネだ キツネ」
古城山では去年7月、散歩をしていた男性がクマに襲われけがをしました。
先月は仙北市が設置したカメラでクマが撮影され、立ち入りが禁止されています。
近くにある観光名所、武家屋敷の近くでは、去年10月にクマが木の上に数時間とどまりました。
周辺の河川敷や高校の敷地内でも目撃情報が相次いでいます。
クマの居場所を捜索する実証実験は、kドローン事業をてがける市内の企業が、地元に貢献したいと仙北市に提案して実現しました。
瀧神巧業 高橋周平さん
「木がいっぱいあるのでなかなか捜すのは大変かと思いました」「発見されたキツネのように(可能性は)ゼロではないというところでまず、今後活用できていくと思いますので」
角館地方猟友会 笹渕誠会長
「人が危険を伴わないで捜索ができると」「範囲も広く安全にできるような態勢を取れるんではないかなと感じました」
国家戦略特区に名乗りをあげ、これまで無人運転バスなど、様々な実証実験に積極的に取り組んでいる仙北市。今回の実証実験の成果を検証して、効果的なクマ対策とドローンの利活用について検討していく考えです。