決勝は100回大会以来の進出・金足農業と点の奪い合いを制した秋田商業のカードに 高校野球秋田県大会
高校野球・夏の甲子園予選、19日は準決勝が行われました。
1996年以来、28年ぶりに秋田市勢がベスト4を占めた、今年の大会。
第1試合では、初戦で第1シード明桜を破り勢いにのった金足農業と、第5シードの秋田工業が対戦しました。
2年生エース・吉田大輝の3連投で勝ち上がってきた、金足農業。
一方、その吉田を意識した打順を組んだという、秋田工業。
しかし、金足農業の先発は背番号9、今大会初登板となる、左腕の近藤でした。
その近藤は、初回、秋田工業3番・菅原にセンターオーバーのスリーベースヒットを許し、いきなりピンチを迎えます。
それでも後続をしっかり打ち取りました。
対する秋田工業は、今大会4試合連続で先発の檜森。
初回、1アウト満塁のピンチを迎えますが、こちらも負けじとしっかりと打ち取ります。
しかし、続く2回、2塁ランナーを手堅く進められた秋田工業。
実況
「打ち返す。センター。飛距離十分。3塁ランナータッチアップからスタート。金足農業先制のホームイン」
さらに4回、秋田工業は、再び満塁のピンチを背負います。
実況
「ここでスクイズ。初級スクイズ。グラブトスはタッチ。セーフ。スクイズ成功、金足農業」
この回、さらに2点を失った秋田工業、リードを広げられます。
試合途中、強く降り始めた雨。
この雨が、金足農業に味方しました。
5回ウラ、ランナー3塁の場面でのスクイズ。
秋田工業は「ファウルになる」と見送りましたが、ぬかるんだグラウンドでボールが止まり、金足農業が5点目のホームを踏みました。
金足農業のエース・吉田は、時折投球練習をしながら試合を見守り、19日にマウンドに向かったのは、伝令での1度だけでした。
一方、雨の中、ビハインドでも懸命の応援が続いた、秋田工業。
学校創立120周年の節目の年でしたが、38年ぶりの決勝進出、そして甲子園出場は果たせませんでした。
秋田工業 佐藤唯樹 主将
「最後まで最高のチームメートと野球ができて嬉しかったです。自分たちの後輩には、しっかり、ベスト4ではなくて甲子園に行ってもらいたいと思います」
準決勝、もう1試合は、第2シード・秋田商業と第3シード・秋田南が対戦。
序盤から点を奪い合う白熱の展開は、同点で迎えた8回に勝ち越した秋田商業が、2年連続の決勝進出を決めました。
21日に予定されている決勝は、金農旋風を巻き起こし、準優勝した2018年以来、6年ぶりの甲子園出場を狙う金足農業と、成田翔投手を擁し、ベスト8まで勝ち上がった2015年以来、9年ぶりの甲子園を目指す秋田商業の対戦です。
さきがけ八橋球場で午後1時試合開始予定です。