愛知万博で”唯一”今も残る建物 「サツキとメイの家」で小学生が“かまどご飯”を体験 「となりのトトロ」で描かれた暮らしを学ぶ ジブリパーク(愛知・長久手市)

スタッフ:
「映画の中で、サツキちゃんもふうふうしてたのがわかるかな。この竹も映画の中に出てくるから、もう1回見て探してみてください」
子どもたちが体験していたのは昔の時代のお風呂の準備。「となりのトトロ」のサツキとメイの暮らしを体験しているのです。
この日は、愛・地球博20周年を記念して、ジブリパークに子どもたちが案内されました。
「サツキとメイの家」は、映画の世界を飛び出し本当に住める家として建てられ、万博開催時人気パビリオンの一つでした。
現在でも、唯一残っている建物なのです。
スタジオジブリ 宮崎吾朗 監督:
「愛知にサツキとメイの家があって、万博以来20年ここにあるということも含めて、どんな思いでつくったかとか、ちょっとでも知ってもらえるといいんじゃないかな」
今回は、当時を知らない世代にテーマとなった「自然の叡智」や、昔の暮らし、遊びを伝えようと企画されました。
公開から40年近くがたった今も、子どもたちから愛される「となりのトトロ」。貴重な体験に大喜びです。
まずは、映画の時代で、お風呂や炊飯など火を使うために必要となる、薪割り体験。
かまどで火をおこし、お米を炊く体験もしました。
途中で、あることに気がついた子も。
参加した子ども:「ぞうりがメイちゃんとサツキちゃんかなって、大きさ的に」
サツキとメイが住んでいた形跡を発見。ジブリ好きな子にはたまらない体験です。
参加した子ども:
「楽しいです。いつもと違う体験ができるのが珍しいのと楽しいのと不思議なのと」
体験してみて気づいたことも…。
参加した子ども:
「毎日はちょっときつい。今の生活でいいです」
「ちょっと大変かな。今の暮らしからそんなふうになっちゃうと。これを毎日やるって考えると、まじですごすぎる」
今の暮らしのありがたみを実感したようです。
宮崎吾朗 監督:「みんなおいしい?」
子どもたち:「おいしい!」
宮崎吾朗 監督:「いいなあ」
ジブリパークでは他にもさまざまなイベントが企画されていて、「愛・地球博20祭」は9月25日まで開かれます。