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パリ五輪で金メダルを目指す女子バスケ日本代表の“絶対的センター”髙田真希選手 34歳で2年連続MVP! ベテランの進化が止まらない…

2024年6月12日 16:42
パリ五輪で金メダルを目指す女子バスケ日本代表の“絶対的センター”髙田真希選手 34歳で2年連続MVP! ベテランの進化が止まらない…
ベテランでも進化を続ける髙田選手

34歳にして、今シーズンのWリーグで2年連続3度目のMVPを獲得。得点・リバウンド・スティールの3部門で歴代1位と偉業を更新し続ける、女子バスケットボール日本代表・髙田真希選手。ベテランになった今なお進化が止まらない秘密に迫るため、所属するチームの本拠地をたずねてみました。パリオリンピックで悲願の金メダル獲得を目指す髙田選手が、普段の練習で取り組んでいることとは…?

ベテランでも進化を続ける理由とは?

愛知県刈谷市にあるデンソーアイリス体育館。ここで練習に励んでいたのは、女子バスケットボール日本代表・髙田真希選手(34)です。愛知県豊橋市出身の髙田選手は、東京オリンピックでキャプテンとして銀メダル獲得に貢献すると、その後バラエティ番組に多数出演。明るいキャラクターでお茶の間の人気者になりました。

ポジションは、ゴール下を中心にプレーするセンター。圧倒的な存在感を示し、今シーズンのWリーグでは2年連続3度目のMVPに選ばれました。日本代表でも、これまでと変わらずスタメンメンバーで中心選手です。

なぜ34歳になっても第一線で活躍できているのでしょうか。その秘密を探るためにトレーニングの様子を覗いてみると…そこには、いつもの雰囲気とは違う髙田選手の姿がありました。

バスケットボールは全身を使って動き続けるため、髙田選手はトレーニングメニューにも動きを交えた内容を意識。全身をバランスよく鍛えることを意識しています。しかし、そういった中でも、海外の大きな選手と戦うために大切にしているのが、足腰の強化だそうです。自分の身体の中で一番好きなのは“ふくらはぎ”だというので、許可をもらって触らせてもらうと…鍛え上げられた筋肉でカチカチでした。

現在、Wリーグで前人未踏の記録を更新し続けている髙田選手。高校卒業後の2008年にデンソーアイリスに入団して以来、決めたゴールは7756点。センターとしてゴール下で奪ったリバウンドの数は4060。さらに、一瞬で相手からボールを奪うスティールの数は787。これら3部門の通算記録が歴代1位なのです。

髙田選手を中学時代から知るという小笠原コーチは、ここまで上り詰めることができた理由を、このように分析します。

デンソーアイリス 小笠原真人コーチ:
「すごく賢いというか、コーチから言われたことを自分で考えてプレーしている。こちらが指示を出しても、彼女の中で考えて取り組んでいることを感じます。腑に落ちないことがあると、絶対に質問してきます」

髙田選手が今なお進化を続けられる秘密は“自分で考える”ところにあるようです。「意味のないことはやりたくない。納得してやりたい。それでもまずは一度やってみることも大切。そこから見えてくるものもある」と話す髙田選手の、普段からやっているという自主トレのシュート練習を見せてもらいました。

悲願の金メダル獲得に向け、パリでは3Pシュートの成功率50%を目指す!

まずはリングに近い場所からシュートを打ちます。試合でシュートを打つことの多い7か所からシュートを放つのですが、1か所につき10本決めるごとに場所を移動するのがルーティンだそうです。シュート練習の「制限時間」を決めるとしっくりこないまま終わってしまうこともあるため、「決める本数」を目安にしているといいます。

シュートを打ちながら意識しているのはテンポです。1本1本集中しながら時間をかけて打つのかと思いきや、ボールをもらったらすぐにシュートを打っていました。これは試合では相手がいるため、常にすぐにシュートを打つことが求められるからだそうです。

髙田選手のスリーポイントシュートは、東京オリンピックでは日本代表の得点源となりました。現在の日本代表のコンセプトは「走りきるシューター軍団」。パリオリンピックではさらなる高みをめざし、髙田選手個人では、スリーポイントシュートの成功率50%を目指すといいます。

実は髙田選手、今シーズンのWリーグでは成功率48%を超え、初の1位に輝きました。練習でも面白いように次々とシュートを決めていきます。この日は、なんと9本連続で成功する場面も。

そんな髙田選手も現在34歳。国内では、年上の現役選手は数えるほどしかいませんが、それでも、これからも1年でも長くプレーしたいと話します。

女子バスケット日本代表 髙田真希選手:
「(衰えを)感じるときもありますよ。ただ、経験もあるし、身体の使い方もある。相手と正面衝突したら負けることもありますけど、身体の使い方を変えてみたり、かわしてみたり。コート内でのズル賢さはリーグで一番あると思います」

パリオリンピックでは、前回、決勝で敗れたアメリカを含む厳しい予選リーグとなります。しかも、初戦からアメリカと対決することに…。しかし、髙田選手の表情は柔らかく、期待と希望に満ちあふれていました。

女子バスケット日本代表 髙田真希選手:
「初戦がアメリカ戦に決まり不安はあるけど…それでも楽しみの方が大きい。しっかり活躍してバスケットのおもしろさを伝えていきたい。人生をかけて戦いたいなと思ってます」

パリオリンピック開幕まであとわずか。悲願の金メダル獲得を目指して突き進む髙田選手を、全力で応援しましょう!

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