自動運転バスが中心市街地を周回 運転席もハンドルもない小型バスで 『運転士を必要としない自動運転サービスの実現を目指す』 乗車モニターの一般募集開始 愛知・豊橋市
同市では、運転士不足などの課題解決に向けて、運転士を必要としない自動運転バス導入の検討が進められていました。その実現に向けて、安全性の検証や自動運転バスへの理解を深めることを目指し、市街地での実証実験を実施。豊橋市主体で行う自動運転の実証実験は今回が初めてとなります。
市によりますと実証実験では、12月13日から22日までの10日間、「こども未来館ここにこ」発着で「豊橋駅」や「まちなか図書館」を経由する約3kmの周回ルートを、1日6便(午前3便、午後3便)運行します。
使用する車両は、愛知県内での走行は初めてとなる、定員7人のAuve Tech社製「MiCa(ミカ)」。車内にハンドルや運転席はなく、センサーや3Dマップで障害物を検知して制御することが可能ですが、今回の実証実験では、路上駐車の回避や非常時対応などは同乗するオペレーターが操作する「自動運転レベル2」で運行するということです。
定員7人の小型バスを採用した理由について、市の担当者は「今回の実証では自動運転に対する地域の受容性を高めることを目的の1つとしているため、近未来的なシルエットで自動運転バスらしいMiCaを採用した」と話します。
また市は、今回の実証実験にあわせて乗車モニターも募集していて、各便4席の事前予約枠が設けられています。申込みはLINEアプリで24時間受け付けているということです。
自動運転バスの本格的な導入時期は未定ということですが、「今後も実証で安全性の調査や車両の検討を重ねながら導入を目指していきたい」としています。