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5月病ならぬ「4月病」!? 新生活への不安で体調を崩す人も… 専門家が勧める予防法とは?

2024年4月15日 20:59
5月病ならぬ「4月病」!? 新生活への不安で体調を崩す人も… 専門家が勧める予防法とは?
新生活への不安で発症する4月病

新年度が始まってワクワクしている人がいる一方で、体調に異変を感じる人もいるのではないでしょうか? もしかしてそれは「4月病」かもしれません。

期待に胸ふくらむ4月のはずが、不安を口にする人も…

新生活が始まる人も多い4月。新学期を迎えた名古屋市東区の東桜小学校では、新しく小学2年生になった児童たちが、「ドキドキする」「違うお友達と一緒に遊ぶのが楽しみ」と、期待に胸をふくらませていました。

その一方で、新生活で失敗を経験したという人も。3年前に初めて一人暮らしをしたという教育関係の仕事をする23歳の女性は、「お風呂を溜めようと思ったら水しか出なくて、お湯はガスをひかないと出ないと気付きました」という失敗が。また、20代フリーターの女性も「(オムライスを作ろうとして)ケチャップライスを炒めてる時に、ゴム製のヘラを使っていて、何秒か放置したら溶けてライスに混ざってました(笑)」と一人暮らしでの苦~い経験を話してくれました。

そんな中、新生活が始まる事への不安を口にする人もいます。この春からエステティシャンとして働く新社会人の女性は、「(研修が)やっと1週間がたってちょっと慣れてきたけど、一週間つらかったですね」「ワクワクはないけど、やるしかないみたいな(笑)」と、新たな環境に馴染むのに苦労している様子でした。

つらくて不安なのは新社会人ばかりではありません。40代の会社員の男性は「部下が自分の子どもと同じ年になってきているので、扱い方がどうしたらいいのか、不安というかギャップみたいなものが多少あるかな」と話します。

このように、新年度を迎えることに不安を抱えた人の中には、体調を崩す人もいるようです。長年、労働者の健康管理を行ってきた日本ストレスチェック協会の武神健之代表理事によると、5月病ならぬ“4月病”というものがあるといいます。その気になる症状は…?

日本ストレスチェック協会 武神健之代表理事:
「新年度から新しい環境に対する適応障害のようなもので、4月病と考えられるものがあります。4月病の症状は、不安からの疲れが悪化するという形をとります。そして、不安によるパニック症状だったり、動悸や冷や汗、人によっては胃腸の症状を訴えることもあります」

「4月病」要注意な人の特徴は? 専門家が勧める3つの対策

これから先の不安が要因となる4月病。武神代表理事によると、まじめで頑張り屋の性格の人や、子どもが進学して新しい生活が始まった家族、転勤などの引っ越しをした人は注意が必要ということです。

そこで、武神代表理事に4月病への対策を教えてもらいました。

武神代表理事によると、4月病予防としてまず大切なのは、「変化を増やしすぎない」こと。例えば、引っ越しと一緒に新しい習い事を始めるのではなく、先延ばしできるものは先延ばしにするといったように、一度に複数の変化が重ならないようにするといいということです。

2つ目は、「不安を紙に書いて明確にする」こと。不安は漠然としているので、紙に書いて明確化するだけでも、かなり気分が変わることもあるといいます。

そして3つ目の対策は、「気分転換」すること。好きなことをして過ごして気持ちを切り替えることで、4月病の対策につながるということです。

新しい生活に不安を感じることは仕方がないことです。自分の心とうまく付き合いながら、頑張りすぎないことが4月病予防には大切なのかもしれません。

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